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ybside



最近朝いのおをよく見かける。
電車の時間変えたのかな...
今日はたまたま乗る車両も同じで俺から声をかけた。

「いのお〜おはよ」


読んでいた本から視線を移し俺を見上げる



「あっやぶ...おはよ」


なんだかいつもの覇気がない気がした。



いのおと話すのは前電車で話して以来で見かける度に話しかけようとしたけど、光から何か聞いてそうで話しかけずらかった...



「最近大ちゃんと一緒じゃないの?」


「大ちゃん彼女できたからね〜俺はお邪魔虫なの...」


ふぅ〜んって俺が言うと


「うそうそ笑 今までお寝坊な大ちゃんに合わせてたけど、本当は余裕持っていきたかったから...早い電車に変えた」




って笑いながら話す。
そういえば大ちゃん昔から朝弱かったな〜なんて思い出しながら、分かりやすい嘘に納得する



元気がないのはそのせいか...









「やぶ...この前はごめん...」


急にそう言っていのおが頭を下げた


えっ何が?って聞くと、
この前嫌な言い方しちゃったからって申し訳なさそうに言ってきた



「別にそんな事なかったよ。」



俺自身の心の迷いに気づかせてくれたし、どちらかと言うとありがたかった。





「光何か言ってた?」






「別に何も...あっなんか新しいボーカル探してるみたい」








「そっか...
この前ちょっと話したんだ...元気そうなら良かった」









光が前を向いて歩き出した事が嬉しいはずなのにちょっと視界がぼやける...



もうあそこに俺の居場所はない




俺も目標に向けて本気で頑張らないと!









「やぶって不器用?」




いのおが聞いてくる




「お前ほどじゃねーよ」









そう言うといのおは、眉を下げて悲しそうに笑った。

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作者名:みー | 作成日時:2017年3月6日 20時

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