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arside
朝2人で電車に乗っていると知らない男子が彼女に話しかけてきた。
「お〜久しぶり!」
「えっ佐々木くん⁉元気だった?」
一通り話したら紹介してくれて、中学の同級生らしい。
すっげー話盛り上がってたから俺は曲でも聴くことにした。
イヤホンを両耳に入れて曲を選ぶ。
あ〜この感じなんか久しぶり....
いのちゃんと一緒の時は音楽聴いたり、携帯ゲームしたりけっこう好きな事してた。
バカみたいな冗談言って爆笑したり...
いのちゃんはいのちゃんで小説読んだり寝たりしてて...
彼女と一緒に登下校するようになって、嬉しいんだけどどこか気使っちゃって...
俺が話したり彼女の話聞いたりしてるんだけど...
女の子の話って長いけど最後オチがないというか...どういう反応が正解なのかわかんない。
帰ってからもずっとLIN◯してるし...
楽しいんだけどね
なんかいのちゃんに悪いから帰ってからも最近遊んでない。
いのちゃんから誘ってくることもないし
クラス一緒だから毎日会うし話すんだけど、なんかずいぶん距離が出来てしまった気がした。
「大ちゃん?」
「ん?あれ?お友達は⁉」
さっきの駅で降りたよ〜って言う彼女。
「まじで?全然気付かなかった笑あの制服東高だよね。すげーな!」
東高はこの辺では有名な進学校。T大合格者もけっこう輩出してる。
「うん...昔から頭良かったなぁ」
「へ〜俺の脳みそと取り替えてほしいな〜」
って言うと笑う彼女。でもその後不思議な事を言ってきた。
「大ちゃんってあんまりヤキモチとか妬かないよね」
「えっ?...」
そういえばヤキモチって妬いたことないかも...
それは...妬いた方がいいってことかな。
「そうだね〜...妬いた方がいいのかな?」
わかんないから聞いてみる
「ううんっ...前の彼氏がけっこうヤキモチ妬く人で大変だったから...」
って焦った様子で答える彼女
「そうなんだ!俺はたぶんヤキモチ妬きじゃないから大丈夫だよ♪みきちゃんのこと信用してるし!」
「......そっか」
危ね〜!ヤキモチ妬くタイプじゃなくて本当に良かった‼
駅に着いたから手をつないで電車を降りる
途中同級生に冷やかされたけど、いいだろ〜って言って見せつけてやる。
もう中学生の時の俺とは違うぞ!
久しぶりに晴れた学校までの道のりを2人で仲良く歩いていった
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作者名:みー | 作成日時:2017年3月6日 20時