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ymside



今日は久しぶりにいのおちゃんとシフトが一緒で朝からこの時間が待ち遠しかった。


「オーナーのお土産食べたよ!ちょー美味しかった‼」

「だろっ!俺二切れ食ったし♪」

「あっずり〜!」


今日のいのおちゃんはいつものいのおちゃんだった。この前感じた違和感はなんだったんだろ...




そのまま微妙に忙しい時間も過ぎて、レジの下の消耗品補充してたら聞き慣れた声がしたので顔をあげた。


「いらっしゃいま.......せ」


有岡せんぱい.....





と知らない女の子?
手つないでるし...



びっくりした俺がいのおちゃんの方を見ると



「おい〜俺のバイト先デートコースにすんなよ〜」

って笑ってる



「この前昼にここの話してたじゃん!山田の話も。だから行きたいって言うからさ〜今日部活終わるの早かったし」

って嬉しそうに話す有岡先輩
先輩ってもっと空気読める感じと思ってたけど...
なんか彼女できて完全に浮かれてる...?





そっかって言って笑ういのちゃん...
あっまたあの違和感
この笑顔だったんだ...



「いらっしゃいみきちゃん」


「こんばんは」

彼女がいのおちゃんと俺に軽く頭を下げる



「山田〜この子俺の彼女♪◯◯美希ちゃん。1年だけど知ってる?」

「いや〜...ごめんなさい」

女子興味ないから全然知らねーし
するとその子が話し出した。

「私の友達が山田くんカッコいいって言ってたよ〜。1年でもけっこう有名だよね!」

なんて言っていいか分からず困っていたらいのおちゃんが


「も〜みきちゃん山田にしときな〜」


って言うからすかさず有岡先輩がおいっ‼ってつっこんだ。
そんな有岡先輩を見て嬉しそうに笑う彼女...




今の状況いのおちゃんの目にはどう映ってるの?何考えてる?
優しく笑ういのおちゃんを見て俺が泣きそうになった。



それからちょっと話して2人はジュースを買って帰っていった。









「いつから付き合ってるの?」



「えっ?あ〜あの2人?2週間ぐらい前かな...」



「昼も一緒に食べてるの?」



「うん。すごいよ〜毎日大ちゃんに手作り弁当持ってきてんの。やまだもたまには顔出せよ〜」

ってまたあの違和感だらけの笑顔で笑うんだ...
どんな拷問だよ...







「みきちゃんちっちゃくて可愛いでしょ。あの2人お似合いだよね」





そう言って遠くを見つめるいのおちゃんは今にも壊れてしまいそうで、俺は気の利いた言葉のひとつも言えなかった....

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作者名:みー | 作成日時:2017年3月6日 20時

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