ねぇ玉 ページ34
出てきたとしても行く宛もなく歩く
「...あ、」
人気のない公園
一目でわかった
ゆっくりと近づく
やっぱりそこに居たのは俺の愛おしい人
俺が1番謝りたい人だった
「玉ごめんね」
返事は返ってこない
「玉愛してるよ」
頭を撫でても下を向いたまま
玉は喜びを分かち合いたかっただけなのに
何も考えないで言ってしまったことを後悔している
「俊哉、ごめんなさい
俺、つい舞い上がっちゃってそれで...俊哉の気持ち考えられなくてごめんなさい。」
きっと泣いているのだろう
「違うよ、俺が玉のこと考えられなかったから...」
「ごめん。俊哉、俺やっぱり俊哉といるよ
アメリカにはいかない」
え、
ダメそんなの絶対...
「ダメだよ!俺は活躍する玉が見たい!笑ってる玉が見たい!俺のことなら大丈夫だから、何年も何十年でもずっと待ってるから…だから...」
玉は無言で抱きついてきた
言葉にならない泣き声で泣きながら
行ってらっしゃい
俺の愛おしい愛おしい玉
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作者名:ふらわぁ | 作成日時:2018年3月5日 0時