嫌いじゃないのに、

突き放した ページ9

『それじゃあ……ありがとう、青柳くん！またね！』

「はい。また後で…」

弁当を食べ終え、青柳くんと別れて教室へ向かう


はぁ…青柳くん……弟になってくれないかな……切実に


『あ』

「！！」

廊下を歩いていれば、弁当を持った天馬さんとバッタリ合った。

『天馬さんも教室戻るの？一緒に行k「ふん！！！」おおっと……』

天馬さんは私を無視し、早歩きで先に行ってしまった。

私も早歩きで天馬さんを追いかける


『ねぇ、なんで逃げるの〜？一緒に行こうよ』

「……」

『いつも通りだなぁ』


「ついてくるな！！」

『いや……そう言われても……』


クラス一緒やん……仕方ない仕方ない……

「っ………」


天馬さんは歩くのをやめ、その場で立ち止まり、俯いた


『……？？』

私は天馬さんの顔を覗き込む

すると、天馬さんは私のことを突き放した


『び、びっくりした……』

ほーん……いつもと違う反応……これは面白い


「…ついてくるなと言っているのがわからないのか？」
冷たい目を向け、私にそう放つ天馬さん。

『いや、同じクラスだし仕方なくない？？』

「………」


私がそう言えば、ムッとした顔で黙り込んだ。
どうや、正論だっただろ



「…もう知らん！！とにかくオレについてくるな！！バカA！！！」

『ええ……』

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