銀雪戦隊スノーマン -15- (ページ10)

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高度はかなり上の方だっが、ブライトウイングの羽ばたきを止めてしまい、真っ逆さまに落ちるのを地上にいた8人は見逃していなかった。

ギンセツイエロー「ピンク!飛べ!!…ピンク!!」

必死の呼びかけにも応答せず、頭を下にしたまま垂直に落ちていく。

ギンセツグリーン「さっきの衝撃で気を失ってる…このまま落ちたら大変だ!!」

ゴーグルに手を添え、落ちていく彼のバイタルを解析する。落下すればひとたまりもない。

―素能玉雪「受け止めるすの!」

ヒヤヒヤする場面もあったが、真っ逆さまに落ちてくるピンクは、イエローの逞しい腕の中にすっぽりと納まった。

ギンセツイエロー「ピンク…」

優しく呼びかけると、ゆっくりと目を覚ます。

ギンセツピンク「…イエローにまた助けられちゃった…」

ギンセツイエロー「良いんだよ。大丈夫か?」

ギンセツピンク「…正直、大丈夫じゃないけど…ここで倒れてられないよ…っ…」

よろけながらも立ち上がり、戦闘態勢の構えを取った。少し無理をしているようにも見えたが、止めても彼はきっと戦う事を選ぶだろう。

―素能玉雪「ブレイブナイトモードに変身すの!」

9人「銀雪超装備!!!!!!!!」

待機音声「Let's get started!」

9色の雪の結晶が弾け飛び、ツインクスを攻撃しながら輝く。

ツインクス「うぉっ…!」

ギンセツピンク「スノーマンブレイブナイトモード!」

パワードスーツのデザインには変化が見られる。燕尾の様な長い裾とスカーフが風で靡いていた。

ツインクス「生意気な…!!しかし、何をしようとお前らは勝てない!」

ツインクスは体勢を立て直して翼を広げて滑空すると、羽根の手裏剣を9人に向かって飛ばした。

ギンセツブルー「ナメられたもんだな…クリスタルアイスバリアーハイエンド!」

シールドをドッキングさせるとドーム型に変化し、他の8人を光線から守った。跳ね返った手裏剣はツインクスに向かって飛んでいき、身体に突き刺さる。

ツインクス「ぎゃあああ!」

ギンセツグリーン「殆どダメージが無い…」

ゴーグルに手を添え、ツインクスの情報を再び読み取ったが、相手の体力ゲージはほとんど減っていなかった。