story5【桜庭空】 ページ6
光が消えた。
あのヒトが言っていた神の加護の力…
僕の力は治癒の力
傷を癒す優しい力
誰かを助ける強い力
水溜りに反射して微かに蒼く光る右目が
それは夢じゃないと教えてくれる。
–––––––行かなくちゃ
隣で何かを考えている様なお兄ちゃんからそっと離れて、僕は走り出した。
何故かは分からない、知らない
ただ走らなきゃっていう感じがするだけ。
多分これが神様の加護の力の１つの同じ加護を受けた人間と惹きつけ合う力。
雨はもう止みかけてるのにパーカーのフードを被って小さな水溜りに波を作った。
大丈夫、僕なら大丈夫。
小学校4年生の時からずっと不登校だったけど、
ずっとずっと家に閉じこもっていたけど、
多分お兄ちゃんに似てるから頭は良い方だし。
そう考えてたら誰かにぶつかった
さっき被ったフードが落ちて、
肩と肩が触れてお互い体制が崩れかける。
「わわっ、ごめんなさ…お母さん…？」
「すみませ…あれ、空？」
ぶつかった相手は他でもないお母さんだった。
息子の僕に譲ってくれた赤髪が揺れる
「そんなに走ってどうしたの…ってどうしたのその 右目！！何かあったの！？」
心配した様子で僕の頬に触れるお母さんに何かを感じ引き返したくなる。
お母さんの足元に水が入ったバケツを見つけた、僕達の為にわざわざ汲んでくれたみたいだった。
…駄目、今はその優しさに甘えちゃ駄目なんだ
お母さんの目に微かに移る自分の顔を見て決心がついた。
「お、お母さん！」
僕の頬に触れる手を掴んで叫んだ
「お父さんと待っててね！
絶対死，んじゃ駄目だからね！！」
近所の人達がこっちを一斉に見たと同時にお母さんの手を離してまた走った
後ろから何か聞こえたけど知らんぷりした
最後にお父さんに会いたかったなと思った、でも全部終わったら会えるからきっと大丈夫。
雨はもう止んだみたいだったからフードは被り直さなかった。
––まずは誰か探さなきゃ
色んな所を走ろう、行ったことある場所にも行ったことない場所にも。
そうしたら誰か一人くらいは見つかる…はず。
快晴の中、小さな少年は走る。
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零(プロフ) - 更新終了致しました (2018年3月30日 7時) (
レス) id: 481c4bde27 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 更新をさせて頂きます (2018年3月30日 6時) (レス) id: 481c4bde27 (このIDを非表示/違反報告)
赤城丸(プロフ) - プルポリーさん» いえ、多分大丈夫です。お疲れ様でした。 (2018年3月19日 14時) (レス) id: 06c4c5d35d (このIDを非表示/違反報告)
プルポリー(プロフ) - 本当にごめんなさい、、、もし、１ヶ月で占ツクを辞めることが出来ずに迷ってたら、もしかしたら、戻るかも知れませんがその時はよろしくお願いします、、一緒に合作した事は楽しませてもらいました！ありがとうございます (2018年3月19日 11時) (レス) id: c6282bb7de (このIDを非表示/違反報告)
プルポリー(プロフ) - 赤城丸さんその他参加者さん、参加したのですが、これから先新学期となり占ツクを辞めたいと思ってます、、、本当に自分勝手で許される行為じゃないのだと思っています本当にすみません、、勝手にキャラクターは動かすのを皆さんにお願いしたいです (2018年3月19日 11時) (レス) id: c6282bb7de (このIDを非表示/違反報告)
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