朱龍の血を引く少女は「高華の獅子」

5話 いつまでも ページ6

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ハ「あー、面白かった！！」



ス「エース、弓ヘタクソなんですね。練習すればヨナの方が上手いんじゃないですか？」



ヨ「本当！！？」



『スウォン、人の心をえぐらないで……』




日が暮れて、馬を降り城へ歩く



『楽しかったですか？姫様』



ヨ「とっても楽しかったわ！4人で遊ぶなんて何年ぶりかしら！」



ス「ハクは部族長、エースは次期部族長。忙しいに決まってますね」



ハ「まぁ、俺は姫様さえ大人しくしてくれれば楽なんだよ」



『イル陛下がもっと勇ましく物言えば、父上も大人しくなるのだが……』



ス「……そうですね。地の部族長は強い者に従いますから」



『……スウォン？顔が怖いけど………あっ！』



しまった、ついタメ口を！



『スウォン様、ご無礼申し訳ありません！』



王族であるスウォン様に部族の者がこんな口を……！



つい、昔からの癖が……



ス「いえ、構いません。むしろその方がいい」



『いえ、自分の身分をわかっているので』



ス「冷たいなぁ」



柔らかく、しかし幼さが消え妖艶な笑い



自然に顔が赤くなった



スウォン様って女慣れしてそう



ぼーとそんな事を考えていると





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バシャッ




ハ「おー、悪い悪い……？」



『……ぶっ飛ばすわよ。ハク…』



ハクが池の水を私に掬い掛けた



これは嫌味か嫌がらせか



どちらにしろイラついたので石を池に勢いよく投げつけ、水を大きく跳ねさせた



ハ「おわっ！冷たっ……」



『ハッ、ざまぁ見ろ………？』




はて、水も滴るいい男とはこの事か？





ハクの艶のある黒髪は濡れ、髪を掻き上げる仕草は色っぽい



意外に白い肌を水が伝う



黒い、吸い込まれそうな目と目が合い、今までで一番胸がドキドキした




ヨ「ハク、エース、子供っぽい」



姫様の声でハッとする



ニコニコと笑う姫様とスウォンを見て、落ち込んだ



この2人に子供っぽいと思われるなんて……



ハクも落ち込んだいるのか俯いている



クスリと笑った姫様が口を開いた



ヨ「ああ、ずーっと、ずーっと！




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4人で一緒に居られたらいいのに！！！」





ああ、それは




『とても幸せな夢ですね……』




本当に実現したら、ステキだろうなぁ





ヨナと





スウォンと





ハクと






いつまでも……






一緒に…………

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