19話 黄昏時 ページ20
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スウォンが私の頭に触れると、口を開いた
ス「エース、髪がグシャグシャですよ」
『あちゃー。さっきハクに頭小突かれたから……』
ス「結ってあげますから。先程の髪紐を」
『いえ、王族に結っていただくなど恐れ多い』
ス「いいから、いいから」
『自分でやりますから！』
ス「エースの事だから後回しにする内に忘れてしまうでしょ」
『……仰る通りでございます…』
ス「……エースの髪は意外に柔らかいですね」
『意外てなんですか』
ス「うん、やっぱり韓紅が似合う」
『いつの間に！？』
スウォン様の手には先程の髪紐
スウォン様、スリに向いてるのでは？
いかん、そんな事言ったら打ち首だ
肩を押されて渋々スウォン様に背を向けて椅子に腰掛けた
王族に髪を結われる護衛役て……
深いため息を吐いた
すると、後ろからクスクスと笑い声が聞こえた
『……そんなに面白いですか』
ス「ええ。それに酷く懐かしいので」
懐かしい。か……
まだ幼い時、癖っ毛が悩みの姫様と私はいつも髪を結いたがった
でも、姫様も私もあまりの不器用さで髪を結えなかった
そんな私達の髪を結ってくれたのはスウォン様とハクだった
器用なスウォン様は可愛く結ってくれるから嬉しいかった
ハクは質素な髪紐でサッと髪を纏めるだけだったけど、
……意外に髪紐のセンスが良かったな
昔の思い出にフフッと笑いが溢れた
ス「……よし！出来ましたよ！」
『ありがとうございます…』
いつも黒い髪紐で無造作に束ねるだけの髪が、しっかり櫛が通され、指がスッと髪を通り抜けた
スウォン様が懐から出した小さな鏡をみれば、髪紐の金糸と韓紅が合わさって輝いてる
『……お上手ですね。嬉しいです』
ス「エースの髪は綺麗な黄昏時の色です。やっぱりハクの髪紐のセンスは良いですね」
『ハク？』
何でハクが？
スウォン様はハッとして、苦笑いした
ス「……ハクを連れて、町に降りてヨナの簪を買ったんです。そこで上等な髪紐も売っていたのでエースに、と思ったのですが……」
私が藍色と銀糸が絡み合っている髪紐を手に取ったのです
エースに似合うだろう、と
でも、銭を払おうとしたらハクが髪紐を取り上げて
ハ「彼奴には韓紅が似合う」と
その髪紐を見せたのです
そして、懐から銭を払い店を出て、髪紐を渡して来ました
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コロコロオムレツ - お久しぶりです。更新再開していこうとおもいます！ (2020年2月26日 18時) (
レス) id: cf7760df5c (このIDを非表示/違反報告)
蘇芳(プロフ) - 夢主ちゃんとハクとの絡みが好きです！更新お待ちしております。頑張ってください！ (2019年12月22日 0時) (レス) id: ec6c109e68 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - こんなに沢山のコメント……！嬉しい限りです！ただ、受験勉強もあり、ペースは遅いと思います。けど！まだまだ続き書きますのでこれからもよろしくお願いします！！！ (2019年8月8日 0時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
Rex(プロフ) - 主人公とハクとの絡みがとっても大好きです！！是非とも完結まで書いて頂きたいと思いました！！更新を楽しみに待ってます(^^) (2019年8月7日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
羽琉(プロフ) - 更新待ってます！！ (2019年6月21日 21時) (レス) id: d4a111688e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2019年5月5日 16時
