SnowMan の アイツ[男主]

◇＿佐久間大介 ページ7

ｶﾞﾁｬ




「………」

台本に集中する瀬戸。

彼とはあまり話さない。

というより、SixTONESでいう松村北斗と京本大我的な。

でもビジネスではなく結構ガチ。


佐久間「………座りたいんだけど」

「……ぁ、どーぞ」

正面に座る、隣に座るなんてことはまずありえない。


なんていうか気に食わない。

というか俺の嫉妬。

お互いの性格が合わなくて話さなくなった。


同じグループになっても売れてくのはほぼ瀬戸ばかり。


ジャニーさんにも気にいられて

滝沢くんにも気に入られて

顔が整ってるからソロでもやってける力を持ってたはず。

なのに何故かここに入ってきた。

『佐久間だ。よろしくぴーまん！』

『元気…だな。』

最初から気に食わなくて嫌いになってて

少しだけあった会話も消えた。

そのうえ、お互いの連絡先は知らない。

でも、売れる彼は自分とは正反対で

羨ましくてイライラするんだ。


佐久間「瀬戸はいいよな。」

「え？」

佐久間「何もしなくても売れて、日本語が得意じゃなくても漢字が書けなくても日本に疎くてもどんどんテレビにでれるんだもんな。」

「は？」

佐久間「俺には、魅力なんてない。取り柄もない。輝くことなんてできない。お前みたいに」

「おい」

佐久間「お前は…努力なんてしたことないだろ？」

「は？あんたいまなんつった？」

佐久間「ホントのことだろ？何もしなくても黙ってても自然と人がよってくる。整った環境。溢れた才能はどこの事務所も欲しがるし、どこの監督も番組にだしたくなる。」

「俺は」

佐久間「言い訳とか…いらないから」

「……俺は努力だって死ぬほどしてきた。韓国では体重の制限があった。その決まった体重じゃないとライブのバックに出させてくれなかったりプロフィールの写真だって撮れないこともある。たった1gでもな。恵まれた環境？バカ言うなよ。あんな所が恵まれた環境というなら俺はもっとまともな人間になっていた。」

佐久間「…え？」

「それでもお前は俺が羨ましいと思うか。俺は感情をだせるお前が羨ましいと思うけどな俺はお前みたいに友達も多くないし夢中になれる趣味もない。お前みたいに愛されない。だから羨ましいと思ってるよ。」

佐久間「え？」




「俺は…正反対すぎるお前に嫉妬してるのかもな」




"素直なお前に"

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