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見慣れた掲示板。ふとした瞬間に、自分を攻撃する奴等を拝みたくなる。その心情がどんなモノなのか想像してみるが、上手く形にならないのだ。何故なら、俺は誰かを晒し者にするなんて思想、微塵も無いから。
「 私から逃げないでよ。そんな事言っても、別れないから。 」
俺の事が好きかどうかなんて、本人も分からなくなっていたのだと思う。ただ、全ての呪いに対抗する手段が、俺と別れない事なのだ。そして、結婚して、子供が生まれ、家族が増える。それが、Aの目指す将来のプラン。だから、そのプランが叶う相手なら、誰でも良いのだ。
「 此処に書いてある事は、全部本当なの？ 」
〈 谷津一家殺人事件の犯人・蓑島寛太の情報スレ 〉と題する掲示板のスレは、俺に関する様々な書き込みで溢れていた。その中に、俺の住所や電話番号等の個人情報も無造作に書き込まれている。ザッと見た感じ、Aの事は書かれていなかった。安心した。そんな場合じゃないのだけれど。
「 本当やで。 」
当時、未成年だったから個人情報は世間に流れなかった。だが、俺の卒業アルバムの写真は直ぐに世間に流出し、実家の住所も書き込まれた。でも、今は未成年じゃない。だから、俺の個人情報はSNSの中に溢れている。
「 人を、殺したの？ 」
Aの強ばった表情と声に、俺の心臓もまた茨を纏い始めた。1度でも、誰かに心を許したのが間違いだったのだ。茨の中に居れば、俺は傷付かなくて済んだのに。馬鹿だ。愛されたいなんて思ったのが、馬鹿だったのだ。
「 ごめん。 」
「 私に謝られても、困るよ。ねえ、本当に人を殺したの？どうして？何で？何で、人を殺したの？ 」
「 怖くて…… 」
「 怖いって何が？何が怖かったの？ 」
「 殺されるんじゃないかと思って、怖くて…… 」
だから、殺した。多分、俺が謝っても許してくれないから。でも、謝らないといけなかったから。家に行けば追い返される。それでも、謝らないといけない。写真を撮ってごめんなさい、と。貴方の大切な娘さんを傷付けたのは俺です、と。例え、俺が" やっていなくても "謝らないといけない。
「 どうして、殺さないといけなかったの？他に選択肢はなかったの？何で、自分は何もしていないって言わなかったの？ 」
言ったよ、何度も。俺はやってないって。でも、信じてくれないんだって。
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紗枝(プロフ) - ちびさん» こんばんわ。温かいコメント有難う御座います。本当に嬉しいです☺ " はくしき "とても思い入れのある作品です。そんな風に言って下さって、光栄に思います。これからも度々、覗きに来てくれると嬉しいです💐 (5月30日 3時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ちび - この短編集から貴方様の事を知りました。とても文が好きで文字の使い方が好きです。とくに「はくしき」が何か胸にもやっとくるような不思議な気持ちになりましたとても好きです😢✨これからも応援してます。 (5月29日 21時) (レス) id: b1c4d4a663 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - 大神さん» こんばんわ。通知に紛れてしまい、反応が遅くなってしまいました。申し訳御座いません。お優しい言葉、言葉にならないくらい嬉しいです😊 これからも見守って下さると嬉しいです🥰🥰 (5月21日 22時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
大神(プロフ) - zmさんの小説を読んでから全ての作品を読ませて頂きました。どの作品も心に刺さりましたが、この短編集が特に好きです。こんなに自分好みの小説を書かれる方に初めて出会い、言葉にならないくらい好きです。これから応援しております。 (5月20日 12時) (レス) @page37 id: 48f5acd833 (このIDを非表示/違反報告)
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