知り合い(仮) . (ページ10)

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推し宣言ページ10

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「おい、起きろよ」

宮近さんと一緒に戻ると見事に全員潰れてた。

「ん〜、」

きっと今日も誰も起きない。

『この間もみなさん眠ったまま起きませんでした。』

「Aさん、それ遠回しに俺のこといじってます？(笑)」

『あ、いえ。今日も起きそうにないなーと、』

「わかってますよ(笑)起こすの手伝ってください。」

『それ、松倉さんにも言われました。宮近さんのこと、叩いていいから起こせって(笑)』

「あーそれでAさんは寝てる僕を叩いたんですか？(笑)」

『いえ、そんなこと。指一本触れてません(笑)

　でも弱みは知ってますよ、寝起きローテンションだって。』

「それ、松倉から聞いたんですか？」

『はい、教えていただきました(笑)』

「あいつ、起きたら説教ですね(笑)」

『それはダメです。松倉さんは悪くないですから。』

「もしかしてAさんって僕たちのこと知ってます？」

『はい、少しだけ。名前くらいですけど。』

「気になる人、できました？」

宮近さんはずっとニヤニヤしてる。

『気になる人って？』

「僕たちのファンの方は推しとかって言いますけど」

『まだそんなにみなさんのこと知らないので。』

「じゃー俺が教えます。俺がAさんの推しになる。」

『…え？』

「きっとね。(笑)」

少し俯いて笑う横顔が綺麗だった。

「じゃー今日はマネージャーさん来てるので。」

『わかりました、ご来店ありがとうございました。』

宮近さんは不思議な人だ。