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スパークとヴァルサは会場に入ると、驚きのオンパレードだ。たくさんの人が会場に盛られている食事を食べてお話ししているのだから。


スラム街に住んでいるとこういう場所はめったに来れないので、わくわくが止まらない。上にはシャンデリアもあって、目の前には紫のカーテンがかかっている場所もあった。おそらくこの裏にはオペラ歌手が待機しているのだろう。


ヴァルサも目を見開かせて近くにある木の実をつまむと、満足げに食べあげた。


スパークとヴァルサは入る前に黒いスーツと白いドレスを着せられて、違和感しかないのだが。


彼はため息をつきながら紫のカーテンを眺める。まあ、武器が持ち込み可というのは驚きだったが。


「よう、坊主。元気にしてるかい?」


スパークに話しかけてきたのは黄色い毛並みの獣人さんだ。白い角を生やして、銀色の鎧を着ている。背中には大きなまるい盾を背負っていて、強そうだ。


この世界には人間と獣人が住んでおり、獣人はどちらかというと人間にとっては、ペットのような存在らしい。この獣人さんの飼い主は見つからず、あきれ返りそうになる。


「元気に見えるか? 俺は疲ているんだ。話しかけないでくれ」

「いいじゃねえか、話しかけたって。それはさておき……俺はライチっていうんだ。俺の飼い主は死んじまっていないから1人できたんだ」


スパークはライチになぜ死んだのかを尋ねたが、何も答えてはくれなかった。


そうしているうちに司会者が現れて、話し始める。司会者はかなり若くて、新米の人だと理解できた。


「お集りの皆さん、こんばんは! 用意ができたようなので、今からオペラ歌手の『クディア・メリート』さんをお呼びしたいと思います。その前に皆さんで数を数えましょう! 私の後から続いてくださいね」


司会者は横にずれて、10から数え始める。ヴァルサもスパークも会場にいる全員が数えて、0と言った瞬間にカーテンが開かれた。

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設定タグ:オリジナル , ファンタジー , ミステリー   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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まりもさんだぞっ(`・ω・´)まり - いえいえ、これからも更新頑張って下さいねー (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@写真は載せられない(プロフ) - まりもさんだぞっ(`・ω・´)まりさん» なるほど……。その手がありましたか! 例も書いてくださりありがとうございます! (2018年5月24日 17時) (レス) id: 437d7e5db9 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@写真は載せられない(プロフ) - まりもさんだぞっ(`・ω・´)まりさん» 的確なアドバイスありがとうございます! キャラのセリフを感情的に書く……ですか……。一番苦手にしていることですが、ちょっとずつ改変していきたいと思います。更新頑張りたいと思いました! (2018年5月24日 17時) (レス) id: 437d7e5db9 (このIDを非表示/違反報告)
まりもさんだぞっ(`・ω・´)まり - 例えば、キャラのセリフの前に舌打ちを入れて見るなど...(例)「チッ、だからああだと言っておったではないか!」露骨に舌打ちを決め、怒りを表す○○。...みたいな感じですかねー (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
まりもさんだぞっ(`・ω・´)まり - ちょっと遅くなりましたが、読ませて頂きました!内容 10点満点! 文 9点 惜しいぃー! 私が思うには、キャラのセリフをもうちょっと、感情的に、細い表現を入れるなどしてみたらどうですかね? (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心の雨と虹の空 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年4月9日 17時

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