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35. 叫びと洗脳 ページ37








「あのお方は…ライズ様だわ!!」


そこら中でまたも民衆がざわめき上がる。



あの男…何の個性だ?

触れてもねェのに、1人の男を相当長ェ距離
動かしやがった。



「申し訳無いが報道陣の機材の電源は
我々の判断で全て切らせて頂いた」




全て…?


俺の手元の通信機材も全て切れている。

もちろん報道陣のカメラも然りだ。




ライズに剣を向けられた1人の男は

ベルガラント人ではなさそうだと服から分かる



となれば…と考えようとした時



男は大声で叫んだ。




「俺は!!!!!認めない!!!!

この国も!!!!ベルガラント人も!!!!

奴らは俺の家族を殺した!!!!!!!!


いるんだろこの中にも!!!
俺と同じような境遇のレガ__『黙れ』」



鎮まった大衆に響き渡る声を遮ったライズは
剣の持ち手を使って男を気絶させた。


他の兵士が男を連れて運んでいく。



「__あの男のようにこの国の歴史の解釈を
間違えた人間が多くいることは事実であり

彼らの凶悪な犯行はこれからも続く恐れがある


しかし…我々は決して屈してはならない。


不安に感じることもない。


我らベルガラール軍は、
国民を守る為に全力を尽くすつもりだ。



全ては、ベルガラールの永遠平和のために」





沸きやまねェ歓声の中で感じたこの国の違和感



それは間違いなくこの国の人間が
洗脳されたかと思えるほどに


全員が同じ方向を向いていることから来ていると思う。



それは抗う事への恐怖なのか

それともコイツらの持つカリスマ的支配力か



もしくはその両方…ってとこか。


その後は淡々と儀式が終わり、

皇女ステラはさっきの件があったからか
もう姿を現すことは無く、車で城へ戻った。




あの女をAと呼んじまった事は
自分でもミスったと思う。


大事にならねェといいが…やっぱり俺の中では

アイツはステラじゃねェ。


Aなんだ。




声を聞いて、
アイツは俺だと気づいたのだろうか。






…そうだったら良かったのにな、と

もう2度と話すことが出来ないであろう一国の
王女に期待するのは



俺でも分かる。無駄だ。

36. 聞こえた→←34. 振り返った



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Mona(プロフ) - アヤさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )これからものろのろ更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月8日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 早く!続きが読みたくて、うずうずしています。かっちゃんとステラの葛藤が待ち遠しいです。いつまでも次の話待ってます(*´ ˘ `*) (2019年12月7日 10時) (レス) id: ffe771d046 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - あすまさん» ありがとうございます!これからも亀更新ですが頑張りますね( ; ; )よろしければ他の作品も覗いてやってください(^^) (2019年11月27日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - 最後までいっきに読んでしまいました!とっても面白いです!更新楽しみにしています!応援しています頑張ってください! (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - siroさん» ありがとうございます!これから面白くしていくつもりですので最後まで見届けて頂ければ嬉しいです(^^) (2019年10月18日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mona | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st  
作成日時:2019年9月27日 20時

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