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33. ステラという女 ページ35







鐘が鳴り響き、
騒がしかった民衆は一気に静まる。



宮殿の前にいた兵士達は音楽に合わせて
行進を始め、それぞれの配置に付くと共に


1人の男が処刑台へ上がった。




姿を見るだけで背筋に何かが走る感覚だった


俺から奴までの距離は近くねェ。それでも
殺気のような何か___いや、もっと曖昧だが…


だけど確実に



『抗えない相手』



そう感じさせるオーラを持つ男


それが国王、フォース15世だった。





「___我が国に大勢の国民及び各国の要人が
集まって頂けた事に

深い感謝の意を示す」




その言葉に、
地面が揺れるほどの歓声と拍手を送る民衆。



絶対的立場ってわけか。





国王の前に運ばれた光り輝く何か
ティアラ…みてェだな



目の前の貴族のババア共が顔を見合わせて
幸せそうに笑っている。






「あれから20年の時を経て…、本日



我らベルガラール王国の王女


ステラ・ベルガート・ミードをここに
紹介出来ることを嬉しく思う。





_____さぁ、ステラ。こちらへ」






細いヒールの音がマイクに拾われて鳴り響く。



その高い処刑台に上がったのは

白と金で作られたロングドレスを着た女。





はっきりと顔が見えている訳じゃねェ。


だけどその振る舞い方で気づいた。
グッと目を凝らし、そして



「_____皆様にこうしてお会いできる日を

私はずっと心待ちにしていました。



国民及び各国ご来賓の皆様、はじめまして



私は…国王・フォース15世の長女








ステラ・ベルガート・ミードです」




その声を聞いて、さらに確信に変わる。





「______ッ!?」







歓声に飲まれる、この国の美しい皇女

『ステラ・ベルガート・ミード』は







紛れもなく



数日前に酒場で出会った女、Aだった。

34. 振り返った→←32. 屍の国



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Mona(プロフ) - アヤさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )これからものろのろ更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月8日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 早く!続きが読みたくて、うずうずしています。かっちゃんとステラの葛藤が待ち遠しいです。いつまでも次の話待ってます(*´ ˘ `*) (2019年12月7日 10時) (レス) id: ffe771d046 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - あすまさん» ありがとうございます!これからも亀更新ですが頑張りますね( ; ; )よろしければ他の作品も覗いてやってください(^^) (2019年11月27日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - 最後までいっきに読んでしまいました!とっても面白いです!更新楽しみにしています!応援しています頑張ってください! (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - siroさん» ありがとうございます!これから面白くしていくつもりですので最後まで見届けて頂ければ嬉しいです(^^) (2019年10月18日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mona | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st  
作成日時:2019年9月27日 20時

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