32. 屍の国 ページ34
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AM 4:30。
俺らの朝がいつもより一層早いのも当然だ。
今日からがいよいよ世界サミット初日…そして
王女即位の儀。
ただそれは俺たちだけではなく
各国の要人たちが泊まるこのホテルは既に
動き始めていた。
「かっちゃん見て!あの人アメリカで
今1番勢いのあるヒーローだ…!
うわぁこんな所で会えるなんて…!」
「うっせェ…ッつーか書いてんじゃねえ!」
クソデクのノートを放り投げると奴は慌てて
取りに行く。
この数日間こんなヤツと過ごしてた自分を
褒めてやりてェくらいだ。
警備場所の最終確認を済ませ、9:00に車で
現地へ向かった。
場所はベルガラール宮殿。たしか世界遺産にも
指定されてたハズで
特徴的なのはかつての罪人の処刑台が
庭園の中央に改装されて残されている事
そして儀式や演説にも利用されるという事。
その真意には様々な説があるが、本当の事は
国王以外の誰にも分からない。
『屍』の上に成り立つ国家だからだ、とは
裏で言われてるらしいけどな。
また、儀式が行われた後ここで世界サミットも
開催するらしい。
首相たちの側にトップヒーロー、
俺ら若い奴ら3人は周囲全体の警護にあたる。
そこにはもう人だかりが出来ていた。
人だかりのレベルじゃねェ
どっかの歴史の教科書に出てきたような
革命を起こすデモの規模だ。
「俺らだけじゃなくて他の国のヒーロー達も
同じところに配属されてるみたいだな」
「…あァ、それに____」
他国のヒーローなんて必要ねェレベルの数の
ベルガラール兵が宮殿の門の前に立っている。
「_1人ぐらい抜けてもバレねェな」
「じゃあ俺らの仕事は観光だな」
轟とそんなクソみてぇな会話を交わしている時
宮殿の鐘が鳴った。
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Mona(プロフ) - アヤさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )これからものろのろ更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月8日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 早く!続きが読みたくて、うずうずしています。かっちゃんとステラの葛藤が待ち遠しいです。いつまでも次の話待ってます(*´ ˘ `*) (2019年12月7日 10時) (レス) id: ffe771d046 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - あすまさん» ありがとうございます!これからも亀更新ですが頑張りますね( ; ; )よろしければ他の作品も覗いてやってください(^^) (2019年11月27日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - 最後までいっきに読んでしまいました!とっても面白いです!更新楽しみにしています!応援しています頑張ってください! (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - siroさん» ありがとうございます!これから面白くしていくつもりですので最後まで見届けて頂ければ嬉しいです(^^) (2019年10月18日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mona | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時:2019年9月27日 20時