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突然、真面目な顔をした隼人くんがそんな事を言うから
何を言われるんだろうって急に緊張感が走る。
『どうしたの……?』
西島「ずっと言わないとって思ってたんだけど
なかなか言うタイミングなくて言えなかった」
『うん…』
西島「Aちゃんの悩み事も、とりあえず解決したし
俺の仕事も、とりあえずひと段落して」
『……』
西島「伝えるなら、今日かなって」
心臓のドキドキが止まらない。
西島「………俺、海外転勤が決まったんだ」
『えっ?』
"西島さん、海外転勤って噂!"
咲良ちゃんから聞いた話を思い出す。
やっぱり、本当だったんだ。
西島「前から海外転勤の話もらってたんだけどずっと断り続けてて…。
けど、今の会社で海外でも通用するのは俺しかいないってすっごい押されて
もう断り切れないなと思って、腹括った」
『……そ、なんだ』
海外、か。
西島「…それでね?沢山沢山考えたんだ。
俺はAちゃんの事好きだけどどうしたらいいのかなって。」
『うん』
西島「俺がゆっくりでいいって言ってたのに
今すぐ俺の事好きになってくれ!って言うのはずるいし
じゃあAちゃんの事諦めて海外行くしかないかな?
って思ったけどそれもやっぱり嫌で」
『……うん』
西島「日に日に好きって気持ちも増してくし
この間、倒れて入院した時
俺が近くで、Aちゃんの笑顔を守ってあげたいなって……」
何となく、隼人くんが言いたい事を理解してきた。
西島「海外に行ったら、幼馴染の2人とも離れ離れになるし
せっかく仲良くなった咲良ちゃんとも離れる事になる。
慣れない事も多くて、大変な思いさせてしまうかもしれない。
でも、側にいたいし側にいて欲しい。」
『……』
西島「付き合ってもないし、Aちゃんの気持ちも聞いてないのに
こんな事言うのは、順番がおかしいとも思うけど
俺に着いてきて欲しい…です。
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僕と、結婚してくれませんか?」
少し間を開けて、そう言い終えるとポケットから指輪を出された。
パカっと開いた箱の中に小さく輝く指輪。
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小瀧ふぅ____(?)(プロフ) - 続きを楽しみにしてます! (2020年4月3日 0時) (レス) id: e1a2be3bd0 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 続編が早くみたい、、、感情移入してしまって大号泣です (2020年4月2日 23時) (レス) id: 006f84bdda (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - 続編楽しみです! (2020年3月31日 22時) (レス) id: a6ba77e953 (このIDを非表示/違反報告)
mydai25(プロフ) - 続編が気になります! (2020年3月29日 11時) (レス) id: 6291c4635d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょびすこ | 作成日時:2020年3月17日 7時