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声に出してないかな……?って秀一へ顔を向ければ「間に合ってよかったな」と笑みを浮かべて、頭を撫でてくれる。色んな意味でセーフ!
ただ一つだけ問題があった。この縞猫をどうするかということ。今いる動物病院では預かることは不可。その場合、即保健所行き。本能のまま助けちゃったから、そこら辺のことを何も考えてなかったのよ。
どうしようか?と三人……じゃないな。二人と一匹で顔を見合わせる。けど選択肢は一つしかない。だって、保健所へって言うのは最初から否定的だし。明美さんが現在住んでる場所はホテル。ペット不可だ。ということは我が家しかない。既に私がいるからな。
「秀くん、良い?」
「俺は構わない。Aは手が掛からんからな」
『みゃあ!(そうだろうとも!)』
「……いや。掛かることもあるか……」
『み"!?(なんだと!?)』
──ということがあり、縞猫は我が家で預かることに。里親が見つかるようチラシ作りなどして、あっちこっちと配ったり貼らせて貰ったりしてる。
『怪我が治るまでの間に見つかると良いなーって感じなんだよ』
「なるほどね。それで珍しく、猫さんが自主的にポアロに来た理由がやっとわかったよ」
私は現在、探偵君が言うようにポアロにいる。探偵君と約束もしてないのに、バーボンがいるポアロへ私が一人で来店したから偽物扱いされたよ。言い過ぎじゃね?って思った。なので説明しがてら交渉中だ。
「そう言えば、その縞猫轢いた人はどうなったの?」
『へぇー?それ。聞きたいんだ?』
探偵君の質問にニィッと口角を上げれば
「や!やっぱり止めとこうかな……!」
と速攻前言撤回してきて、その表情は引きつっていた。バーボンもな。まぁ自分でも悪どい顔してるっていうのがわかったよ。やべぇやべぇ。引っ込めておかねばな。
『ところで、このチラシ貼らせてくれますか?』
と表情改め気持ちを切り替えてから、バーボンへチラシを差し出す。そうすれば
「マスターには僕の方から伝えておきますので、お預かりしますね」
笑顔で受け取ってくれたバーボン。ついでにもうちょっと頼もうと思う。追加でチラシの束をバーボンに差し出しながら微笑みを向ける。「えっと……これは……?」とチラシへ視線を向けた後、私へ戻すバーボンに
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雪丗(プロフ) - こっちゃむさん» そうなんです…安室さんにまで頼ったのに…。しょぼーん…です。癒しをー!頑張ったね!ってわしゃわしゃしてくれる方募集します(笑)ありがとうございます!続編もよろしくお願いします!(*^^*) (2019年6月20日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 夢主さんのふんだりけったりな感じ、いろいろと切ないですね(TT) 安室さんにまで協力要請して頑張ったのに!最終的に赤井さんに怒られるという… 誰か、癒してあげてー!と叫びたくなりました。続編も引き続き応援させて頂きますからね!よろしくお願いします!(^^) (2019年6月20日 19時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 桜ひかりさん» 応援ありがとうございます。頑張らせて頂きます! (2019年6月4日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - 夢主切ないなぁ…更新楽しみにしてます!!ファイトです!!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: d8f09a7a12 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 毎回コメントありがとうございます。励みになっております。更新がのろまですが頑張ります。 (2019年4月24日 0時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2019年4月5日 0時