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中々動く気配がしない二人。しつこいぞ？なんて思うが、感じる視線は一人分だけ。一度も視線が途切れてないから秀一だろう。なら明美さんは何を見てるんだろうか？と疑問を持つ。けど目を開けるわけにはいかない。寝た振りってバレ……てるけど、ここで開けたら真っ黒オーラを背負いながら笑顔で下りてこいって、秀一に言われる気がする。そんな怖いのやだ。ガクブルだから。……最初からイタズラしなきゃいいって言わないで。
向けられていた視線がなくなったかと思えば「さっきから人のことを見ているが、どうした？」と秀一の言葉。それを聞いて明美さんは秀一を凝視してたことがわかった。でも何故？と聞き耳を立てる。
「秀くんがニット帽被ってないのが新鮮なんだもの。ふふふ」
あーそれでか。秀一はおやすみモードじゃない限り、帽子被ってるもんね。確かに外で帽子なしは珍しいか。
「……ふ。イタズラ猫に盗られたからな」
二人の会話に、そろー……っと目を開けてみれば、柔らかい笑みを互いに浮かべてる。
(良い雰囲気ね。そのまま仲良くデートしてこい)
って何度目かの言葉を内心で訴える。するとこちらへ顔を向けようとした秀一に気付き、再度目を閉じて寝た振り。意味ないだろうけど。
「……良い子にしてろよ」
私に向けての言葉だと分かり、ぴこっと尻尾の先を動かしておいた。離れていく二人の気配に目を開ける。二人の背中を見ながら
(やっと行った。楽しんで来いよー)
と内心で言葉を送る。二人の背中を眺めていれば、くぁ……と欠伸が一つ漏れた。はしゃぎすぎたらしい。顔を無理やりニット帽の中に突っ込み、今度こそ本気で寝ることにした。
──私の名前を呼ぶ声が聞こえたような気がして、意識がゆっくりと浮上していく。目を開けることなく耳を澄ませるけど、気のせいだったのか今は何も聞こえない。夢か……と、もう一度意識を沈殿させようとすれば
「──。──A……A」
今度ははっきり聞こえた秀一の声。夢じゃなかったと目を開ければ、真っ暗闇。え？夜？寝過ぎじゃね？なんて思ったが、いくつかの小さな光が目に入り、自分がどんな格好で寝たのか思い出す。
んー！と顔を後ろに持ち上げれば、ぬぽっ！と頭が抜けた。まっぶしーぞー。目がチカチカするー。目を細目ながら空を見れば、太陽が真上を指していた。お昼じゃん。ご飯じゃん。なんて考えに至れば、お腹減った気がする。
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雪丗(プロフ) - こっちゃむさん» そうなんです…安室さんにまで頼ったのに…。しょぼーん…です。癒しをー！頑張ったね！ってわしゃわしゃしてくれる方募集します(笑)ありがとうございます！続編もよろしくお願いします！(*^^*) (2019年6月20日 22時) (
レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 夢主さんのふんだりけったりな感じ、いろいろと切ないですね(TT) 安室さんにまで協力要請して頑張ったのに！最終的に赤井さんに怒られるという… 誰か、癒してあげてー！と叫びたくなりました。続編も引き続き応援させて頂きますからね！よろしくお願いします！(^^) (2019年6月20日 19時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 桜ひかりさん» 応援ありがとうございます。頑張らせて頂きます！ (2019年6月4日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - 夢主切ないなぁ…更新楽しみにしてます！！ファイトです！！！ (2019年6月4日 18時) (レス) id: d8f09a7a12 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 毎回コメントありがとうございます。励みになっております。更新がのろまですが頑張ります。 (2019年4月24日 0時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2019年4月5日 0時
