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愚痴愚痴言ってるバーボンに『……次回に期待?』と首を傾げれば
「では!二人でデ『あ。やっぱないです』…………」
余計なことを言われる前に遮断してやれば、分かりやすく不機嫌になった。そんなバーボンなんか無視して、探偵君へと顔を向ける。
『コナンくんは透さんに送ってもらって下さい』
「うん。また遊ぼうね」
『そうですね。今度は空腹を耐えることはしたくないので、事件なんて呼び寄せないで下さいね?』
「呼んでないよ!?」
よく事件に遭遇してるみたいじゃないか。嘘をつくなよ。ってジト目を向けておく。
とりあえず途中までは方向が同じだからと、三人で帰ることに。警視庁から出るため足を出口に向けようとして止まる。萩原さんと松田さんに振り返って頭を下げた。
『ご馳走さまでした』
「どういたしまして」
「自分で一つか二つくらい携行食持ち歩けよ」
萩原さんには笑顔で言葉を頂いたが、松田さんからは今後の注意を頂くっていう……。言うとおりにしようと思います。
二人に笑顔で手を振ってから、探偵君とバーボンの元へ。萩原さんは振り返してくれたよ。松田さんは見てるだけだったけどね__。
Noside
Aたち三人が警視庁の廊下を歩いていく。その背中を眺め続けている松田と萩原。何故かというと
「あの子、Aみたいだったな」
「あぁ。食い物を前にした瞬間の顔が、あいつに重なったわ」
「あはは!俺も俺も!」
「名前も、同じAか……」
彼らが以前から知っている猫のAと、本日初めて会った人間のA。彼女のたった一つの行動で、彼らは猫の彼女と人間の彼女の類似点を見つけてしまっていた。まあ世間一般的に考えれば、彼女の体質は異質。あり得ないこと。なので確定には至らないだろうが……
「……萩原。今思い出したんだけどよ……」
「ん?何を?」
「俺、あいつに会ったことある」
「え?いつ?」
「三年前」
松田が思い出したのは三年前の爆弾事件のことだ。杯戸町のショッピングモールにある大観覧車に仕掛けられた爆弾。犯人のふざけたメッセージを前に、一度死を覚悟した。だが【匿名希望】からの第二の爆弾の所在メール。それのお陰で、彼は今も現存している。
Aが松田と接触したのは、盗聴器を仕掛けたときと回収するときの朝と夕方。ただし朝は変装していた。彼女自身の姿では夕方のみ。ほんの数秒のやり取りだけだ。
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雪丗(プロフ) - こっちゃむさん» そうなんです…安室さんにまで頼ったのに…。しょぼーん…です。癒しをー!頑張ったね!ってわしゃわしゃしてくれる方募集します(笑)ありがとうございます!続編もよろしくお願いします!(*^^*) (2019年6月20日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 夢主さんのふんだりけったりな感じ、いろいろと切ないですね(TT) 安室さんにまで協力要請して頑張ったのに!最終的に赤井さんに怒られるという… 誰か、癒してあげてー!と叫びたくなりました。続編も引き続き応援させて頂きますからね!よろしくお願いします!(^^) (2019年6月20日 19時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 桜ひかりさん» 応援ありがとうございます。頑張らせて頂きます! (2019年6月4日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - 夢主切ないなぁ…更新楽しみにしてます!!ファイトです!!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: d8f09a7a12 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 毎回コメントありがとうございます。励みになっております。更新がのろまですが頑張ります。 (2019年4月24日 0時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2019年4月5日 0時