貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 part.7【名探偵コナン】

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コナン猫さーん、遊ぼー

という探偵君からの誘いに

Aいーよー


と了承を返す。仕事に行く準備をしている秀一へ『少年と遊んでくるー』って伝えてから家を飛び出し、待ち合わせ場所である公園へと向かった。


本日の天気は曇り。雨は降らないようだが、太陽が雲に隠れている。公園の入り口へ行けば、そこには既に探偵君の姿が。


『待ったー？』


「ううん。僕も今来たから」


『そっかー。なにして遊ぶー？』


「実はさ。猫さんと行きたいところがあるんだ」


『……ポアロ以外ね』


「ははは……。今回は違うんだよ」


探偵君が行きたいところっていうのは、ある会場だった。






──会場正面には【子供のみの入場は禁止】と、書かれている看板が立て掛けられている。


『何で？』


「前に小学生数人が入ったらしくてさ。しかも暴れて手を付けられなくなったらしいよ」


『保護者はどしたの？』


「居なかったんだって」


『ほーん。そりゃ大変ねー』


目の前にある会場とは、世界の名剣・名刀展という催しが開かれているイベント会場だ。鎧なんかも飾られてるようだよ。


『少年は剣とか刀に興味あるの？』


「たまにはいいかなーって思って」


『ふーん？』


暴れた小学生は男女混合だったらしいけど、ガラスにべたべた触るとか、場合によっては【触るな】と書かれている展示品に触り出すとかしたらしいよ。触れるようにしなけりゃ良かったのにねー。


入場券は探偵君が貰ったとかでタダ。二人で受付の人に近付けば、


「申し訳ありませんが、保護者の方とご一緒に再度お越し下さい」


『……保護者です』


と免許証を提出してやる。そうすれば「申し訳ありませんでした！」と深々と頭を下げられ、横にいる探偵君は苦笑を浮かべてた。私が暴れるぞ、このやろー。と内心で半分冗談を思いながらいれば


「偶然ですね！」


『…………』


後ろから知った声が聞こえた。振り向きたくないけど振り向いてみれば、現れたのはニッコー！と笑顔が光ってんじゃねぇか？ってくらいのバーボン。何でこんなとこにいるんだ……。ポアロに行かなくても会うって嫌がらせか？嫌がらせだな。


「……猫さん、表情が素直過ぎるよ。もう少し繕ってあげて」


『やり方忘れた』


「分かりやすい嘘だね……」


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