貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 part.7【名探偵コナン】

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だいじょぶだいじょーぶ。と安心させるように、シェリーのお腹辺りに頭を擦り付ける。クスッとシェリーの口から僅かに声が漏れ、彼女は私の頭から顎に掛けて撫でてくれた。


それを苦しゅうないと受け入れていれば、扉の外にいる明美さんが動き出した気配を感じ取る。そして──キィッ……と扉の開く音に耳が動き、顔を扉へ向ける。扉の音と私の動き、そして明美さんの「……志保？」という呼び掛けに、シェリーはまたしても固まってしまった。


部屋の中には沈黙が訪れる。私にはどうすることも出来ん。ってことで秀一のところに行こうと、シェリーの膝から降りようとした……んだけど、ぎゅって力入れられた。


『み"!?』


いきなり何すんだ!?と顔を上げれば、シェリーの顔は“ここにいて……”と懇願するような表情で。


(え……？姉妹同士の話し合いに、部外者である私が居ていいのか？まあ当人であるシェリーが言って……ないけど、望むなら居るのは構わないけど……でも……えぇ??)


え？え？とシェリーと明美さんを交互に見る。最後にシェリーへと顔を戻し


『みぅ……(寝てることにする……)』


話を聞く気にはならないので、シェリーの膝の上に腰を下ろして丸まる。


目を瞑って少しすると「……志保、なのね？」と明美さんから再度確認の言葉。何拍かの間のあと「……うん」と小さいシェリーからの返答の声が聞こえた。明美さんが近付いて来る気配と足音。そして


「志保！無事でよかったっ……！」


「っ……お姉ちゃん……！」


チラリと片目を開けて上へと視線を上げれば、姉妹で抱き締めあってる姿。それを見て、私は今度こそ寝ることにした。あとはゆっくり二人で話しておくれって。




──すよすよ寝ていればギシッとイスの軋む音と、丸まっていた体がのへーと伸びたことで、意識が少しだけ浮上した。けどまだ脳みそが夢の中で……。


動かされてから、どれくらい意識が飛んでたかわかんないけど、次に耳に入ったのは秀一の声だ。


「気が済んだなら、Aを返してくれないか？志保」


それに目を開けてみるが、脳はほけーとしてるまま。本当にこの姿だと、よく寝れるな。まだ寝れる自信がある。なんて鈍い思考のままでいれば


「イヤよ」


『……？』


「Aは私と一緒に住むんだもの」


『み"!?』


どうしてそうなった!?と、一瞬にして目が覚めた。シェリーの腕の中で


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