検索窓
今日:17 hit、昨日:4 hit、合計:32,089 hit

16. ページ17

美羽「ーーっ!」





はっと目がさめると汗をかいていた。




どうやら寝ていたみたい。



嫌な夢だったなー。





私、もう汚れちゃってるんだなー。






誰も私を必要としてくれてないんだなー。







そう考えを巡らせていると、視界が歪み始めた。




涙をこらえていると






裕太「起きたか。」





タイミングが悪い。


急いで涙を拭って、




美羽「寝てしまってすみません。」





顔を上げると玉森さんがすぐそばにいて、玉森さんの両手で顔を包まれた。







裕太「目が赤い。」






思わず顔を背けると玉森さんによって戻される。






玉森さんがあまりにも切ない顔をしているから





美羽「ごめんなさい。」



謝ってしまった。




裕太「なんで謝る。」







玉森さんはそのまま私を引き寄せて




裕太「なんで一人で泣くんだよ。」









裕太「せめて俺がいるときに泣いてくれよ。」



玉森さんの声がせつなくて、優しくて、甘くて、




どうしたらいいかわからなくてそのままでいると



宏光「美羽ちゃーん。、何かあった?」









北山さんが入ってきた瞬間に玉森さんは離れて行った。








逃げて行ったぬくもりを自覚した瞬間に、玉森さんは汚れた私を抱きしめるのは嫌だったのかも、と思った。

17.→←15.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

RiNNA(プロフ) - 黄色好きさん» コメントありがとうございます。更新速度遅いのですが頑張って最後まで書きますのでどうか最後までよろしくお願いします! (2019年5月30日 11時) (レス) id: aff60f75ac (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - いい話です。最初に居たお店のせいで、痛い目に遭いながらも接客とかするのって、嫌ですよね。私も同じ事になったら絶えられないです。でもある3人の優しい男達に出会って、助けてもらって、世話になり、守って貰うって素敵です。続き待ってます。 (2019年5月30日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RiNNA | 作成日時:2019年5月8日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。