* ※ ページ43
ar side .
_____世界が滅亡するまで、残り5分。
「あっ…だいちゃんっ…!もっと、もっとぉっ……!ぎゅって、してぇっ……!」
「っ…うん、するよっ…」
「だい、ちゃっ…離さ、ないで、っ…」
「うんっ……伊野ちゃん、
愛してるよっ…」
いつも隣で優しく微笑んで、"大ちゃんなら大丈夫だよ"って手を握って、温かい心で俺のすべて受け入れてくれる
そんな君を、心の底から愛してるよ
この言葉だけは、最後にどうしても伝えたかった。
「っっ……ぅっ、ふ、ぅうっ……ぅんっ…おれっ、俺もっ……
愛してるよぉっ……!だぃちゃぁんっ……」
「…!…へへっ……初めて、言ってくれたね…っ、」
シーツに擦れて乱れた髪も
とめどなく溢れる涙で濡れる顔も
俺の名前を呼ぶ上擦った高い声も
俺の下で善がる伊野ちゃんが綺麗で、儚くて…今にも消えてしまいそうだと思ったから、隙間がなくなるくらいにきつく抱擁した。
…いっそ、このまま溶けてひとつになれたらいいのにね
「だい、ちゃ…こわぃっ…」
「っ…泣かないでっ…?大丈夫だからっ…」
「んっ、ぅんっ……あっ…、だいちゃんっ……!」
" …大丈夫。
俺らなら大丈夫だよ。だって…
俺らならきっと、来世でも一緒になれるはずだから____ "
…伊野ちゃん
最期の時まで、俺に幸せをくれてありがとう
しばらくのお別れにはなるけど
例え、離れ離れになったとしても
絶対にまた君を見つけてみせるから
来世でも、よろしくね
ブラシノキの花言葉 ... " 儚い恋 "
*おまけ*
来世でのふたりの会話
「伊野ちゃん起きて!本番始まるよ!」
「ん……だい、ちゃん…?」
「!、伊野ちゃん…?なんで、泣いてんの…?」
「え…?…ぁ、ほんとだ…なんでだろ…」
「どうした?怖い夢でも見た?」
「……覚えてない…けど…むしろ……」
「ん?」
「…」
「っわ、!ちょっと、いきなり抱きつくなって、」
「やっぱり、怖い夢だったから……もうちょっとだけ、このままでもい…?」
「…やっぱり、って……もー、しょうがないなあ伊野ちゃんは。
…じゃあ、あと5分だけねっ」
fin .
有岡さんの言う通り、来世では同じグループのアイドルとして一緒に時を過ごす2人でした。
例え前世の記憶はなくとも、不意に寂しさを覚えて甘えたくなっちゃう伊野尾さんと、そんな彼を受け入れる優しい有岡さんのだただ尊くて優しい世界。
どんな世界でも、2人が幸せでありますように。
32歳の真ん中バースデーおめでとう。
終わり ログインすれば
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にゃるる - 返信ありがとうございます泣泣 新垢待ってますっ!!!またむにこめさんのお話が読める日を楽しみにしております(≧∀≦) (1月13日 23時) (レス) id: 9df1e97525 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - にゃるるさん» お話気に入っていただいて嬉しいです、ありがとうございます…!アカウント突然消してしまい申し訳ありません。移行先はまだ作っていないので、出来次第お知らせさせていただきますね。ar王子とinも少し加筆修正して載せる予定ですので、もう暫くお待ちくださいm(_ _)m (1月9日 17時) (レス) id: 467faef54a (このIDを非表示/違反報告)
にゃるる - むにこめさんのarin作品大好きです泣 話は変わって申し訳ないのですがTwitterのアカウントが消えてしまったみたいなのですが、移行先のアカウントを教えていただくことは可能ですか?泣 Twitterの方で読んでいた王子arとinのお話もまた読みたくて... (1月3日 2時) (レス) id: 9985c4f555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにこめ | 作成日時:2023年3月19日 15時