検索窓
今日:30 hit、昨日:22 hit、合計:29,240 hit

* ※ ページ42

in side .



「っ、いのちゃっ…苦しくないっ…?」

「あっ…ぅ、んっ、だいじょっ…あんッ、!」


ある一点を刺激された途端、身体に電流が走るかのような衝撃。痛いとも苦しいとも違う、それは"快感"だった。


「…ココ?」

「やっ…ぁっ、そこだめっ、ァ アッ、!〜〜〜ッッ……!!」

「っ…!はっ…いのちゃっ…」


何も付けずに繋がっているから、大ちゃんから出たものがドクドクと流れてくるのが直に感じられて、中々痙攣が収まらない。

頭がクラクラと意識が飛びそうになる中、息が荒く"男"の顔をしている大ちゃんと目が合う。


…1年も一緒にいたのに、こんな大ちゃん初めて見たな…


その新鮮で色っぽい表情にぼうっと見蕩れていると、不意に額へとキスを落とされた。


「…伊野ちゃん、身体へーき…?きつくない?」


眉を下げ、心配そうに俺を見つめる大ちゃん。


…だめだよ…

そんな目で見られたら、もう堪えきれない…


「っ…へへ……失敗、したなあ…っ…」


「え…?」


「…こんっなに…幸せな気持ちに、なるなら…


…もっと早く、大ちゃん誘っとけばよかったなあ…っ」


もっと早く、気持ちを伝えていれば

そもそも、もっと早く出会っていれば


…今更後悔したって、もう何もかもが遅いのに…


あと数十分で大ちゃんとお別れするという事実が受け入れ難くて、不安と焦りで涙が止まらなくなってしまう。


「っ…もっと…はや、く…ぅっ…」

「…伊野ちゃん…」


俺の不安を拭うかのように、ゆっくりと優しく頭を撫でてくれる大ちゃんの手が、とても心地良く感じた。


…このままずっと、2人きりでいられたら…

そんな叶いもしない想像をしては、更に涙が溢れる。


「...大丈夫、俺らなら大丈夫だよ。


.....だって "________" 」


「っ…!…そっか……、うん……そうだよねっ……!」


愛する人の心強いその言葉に、酷く安堵した。

見つめあっては微笑んで、お互いを求め抱き合いながら何度も深い口付けを交わす。



…後悔もたくさんあるけれど、ひとつだけ確かなこと。



儚くて脆い、この世界で


大ちゃんに出会えてよかった ______



.

* ※→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃるる - 返信ありがとうございます泣泣 新垢待ってますっ!!!またむにこめさんのお話が読める日を楽しみにしております(≧∀≦) (1月13日 23時) (レス) id: 9df1e97525 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - にゃるるさん» お話気に入っていただいて嬉しいです、ありがとうございます…!アカウント突然消してしまい申し訳ありません。移行先はまだ作っていないので、出来次第お知らせさせていただきますね。ar王子とinも少し加筆修正して載せる予定ですので、もう暫くお待ちくださいm(_ _)m (1月9日 17時) (レス) id: 467faef54a (このIDを非表示/違反報告)
にゃるる - むにこめさんのarin作品大好きです泣 話は変わって申し訳ないのですがTwitterのアカウントが消えてしまったみたいなのですが、移行先のアカウントを教えていただくことは可能ですか?泣 Twitterの方で読んでいた王子arとinのお話もまた読みたくて... (1月3日 2時) (レス) id: 9985c4f555 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むにこめ | 作成日時:2023年3月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。