* ページ39
ar side .
伊野ちゃんとは、同期として入社する際に出会った。
先に惚れたのは、多分俺。所謂一目惚れってやつ。先に話しかけたのも、ご飯に誘ったのも…そして告白をしたのも当然俺。
OKされた時は信じられない程嬉しくて、絶対に一生大切にすると決めた。
それなのに…
その幸せは、そう長くは続かなかった。
____今日で、世界が終わる。
数日前までは全く実感は湧かなかったけれど、今日、あと残り数時間で自分達の存在が無くなるのだと思うと、今までに感じたことの無い恐怖に襲われる。
今日もいつも通り起きて、同じご飯を食べて、一緒の部屋で過ごして…それだけでも充分なのに、何処かやりきれない思いがあった。
「……伊野ちゃん、」
「?なに、んっ……ん、ふ…」
舌を絡め頬を撫でて、小さく漏れる声を大事に受け止めて…君の全部、何一つ零さないように。
…これは、俺の我儘だって分かってるんだけど
ただ、最後の最後まで、君と共に生きているという証がどうしても欲しくて…
「っ……伊野ちゃん……俺っ…、」
「…大ちゃん、
……俺、大ちゃんとえっ ちしたい」
伊野ちゃんも同じ気持ちだったらいいなって、思うんだ。
.
162人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるる - 返信ありがとうございます泣泣 新垢待ってますっ!!!またむにこめさんのお話が読める日を楽しみにしております(≧∀≦) (1月13日 23時) (レス) id: 9df1e97525 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - にゃるるさん» お話気に入っていただいて嬉しいです、ありがとうございます…!アカウント突然消してしまい申し訳ありません。移行先はまだ作っていないので、出来次第お知らせさせていただきますね。ar王子とinも少し加筆修正して載せる予定ですので、もう暫くお待ちくださいm(_ _)m (1月9日 17時) (レス) id: 467faef54a (このIDを非表示/違反報告)
にゃるる - むにこめさんのarin作品大好きです泣 話は変わって申し訳ないのですがTwitterのアカウントが消えてしまったみたいなのですが、移行先のアカウントを教えていただくことは可能ですか?泣 Twitterの方で読んでいた王子arとinのお話もまた読みたくて... (1月3日 2時) (レス) id: 9985c4f555 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むにこめ | 作成日時:2023年3月19日 15時