イビツ (ar×in) (ページ6)

今日:4 hit、昨日:22 hit、合計:18,364 hit

6 ページ6

.

水音とお互いの息遣いが部屋に響く中、有岡が口を開いた。

｢こんなことまでして…そんなにあいつが好きなんだ？｣
｢っん…好きだよ｣
｢……あっそ｣

真っ直ぐな目でそう言い切った伊野尾の頭をグッと掴み、有岡は自身のモノを喉の奥へと突っ込ませた。

｢ガッ…！？んぐっ…｣
｢ほら、"慧くん"、ガンバって♡｣
｢んん〜〜っ…｣

____慧くん

伊野尾が元カノに呼ばれていた呼び方だった。

それから直ぐに、熱い液体が伊野尾の口の中に注がれる。むせて苦しそうな伊野尾を見て、ニヤけそうになるのを必死で抑える有岡。

"…こんなこと、二度とやらねえ"

伊野尾は唇から垂れた液を拭いながら、有岡を睨んだ。

｢これで満足だろ！頼むからあいつと会わせ…｣
｢俺、これで終わりなんて言ってないけど？｣
｢…は｣
｢次はー、伊野尾くんが脱いで見せてよ｣
｢…な、何ふざけたこと…！｣
｢いいの？これあいつに見せるけど｣

伊野尾は驚愕した。有岡が見せるスマホの画面には、たった今有岡のモノを口に咥えていた自分の姿が写っていたのだから。

"いつの間に…！！？"

｢…卑怯、だぞ…｣
｢彼氏持ちの元カノに会おうとするんだから、これぐらいしてもらわないとね｣