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「…急に呼び出してごめん」
「ううん…大丈夫」
数日後、伊野尾は、元カノを大学の人気のない場所に呼び出した。
「それと…今まで、本当にごめんっ…!!」
「え…?」
伊野尾は、彼女と付き合っていた頃の後悔を全て話し頭を下げた。彼女はそんな伊野尾を見て、困ったように眉を下げる。
「…もういいよ、終わったことだし」
「…ごめん」
"…そして、これは言えないけど…もう1つだけごめん。
今から君の彼氏に、自分の気持ち伝えてくる。
…これで、最後にするから…"
伊野尾は元カノにずっと言いたかったことを伝え、有岡に本当の気持ちを伝えて、全てにケジメをつけるつもりでいた。
「…あと、彼氏の…有岡くんさ、今日大学来てる?ちょっと話したくて」
「…分からない」
「…そっか」
有岡に"もう一度会って話したい"とメッセージを送っていたが、数日経っても既読が付かないため、最後の頼みの綱の彼女へと探りを入れてみたが、あえなく撃沈。
"自分で探すしかない、か…"
「多分、もう会うこともないかも」
「?どういうこと、」
「…私達、別れたから」
"……え……?"
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作者名:むにこめ | 作成日時:2022年11月28日 22時