隠の桐島さん【鬼滅の刃】

社畜ですが何か？ ページ5

「おい、彼処にも怪我人がいるぞ！」




「おいAはよ回収して来い」




『私が取りに行くの前提なんですか？
相っ変わらず後藤さんは私をこき使う天才ですね』




先輩からの扱いが便利道具みたいで
散々こき使われまくっている

ぼろ雑巾みたくなる前に休暇をくれ！！


渋々吊りさがった小屋の方へ行くと
胡蝶様によって解毒を施された如何にもボロボロな隊士の姿が居た


すごい髪色だなぁ...
今日から君はぱつきんくんだ




「おーい！！はやくしろ！！」




『だぁあああ！わかっとるわ！』




急かされると焦るからやめろ！
腕力そんな無いから焦ると落としそうで怖いの！！


ぱつきんくんを担ぎ
蜘蛛の巣に当たらぬよう慎重に着地した


どーよこの見事な着地
さっきの胡蝶様みたいでカッコよくない？←




「はぁああ...すげぇ効果だな...胡蝶様の解毒剤は」




「えぇ、それをこの状況を見て瞬時に調合するんですもの」




胡蝶様から預かった解毒剤を打ち込むと
たちまち隊士の身体の毒素が消え呼吸も正常に戻った

全身を包帯でぐるぐる巻きにして
治療済みの札を貼れば終わり

順調順調...この調子でさっさと作業を済ませて此処を離れたい


異臭騒ぎどころじゃない
この世の全てのものがいい香りに思えるような刺激臭が充満してる

隠は口元覆ってるけどそれでも臭ってくる
此処で戦ったぱつきんくんは勇者だと思う...


先程おろした彼にこれでもかって言うくらい包帯を巻きつけていると
金色に輝く瞳と丁度目があった




『あ、起きた？大丈夫？私のこと見えてる？』




「君は...？」




『私は隠...今君の手当てしてるから大人しくしててね〜』




それにしてもこのぱつきんくん重傷どころではない
蜘蛛化がかなり進んでいるし治るのにかなりかかると思う

赤ん坊ほどの大きさになった手を見つめながら
黙々と包帯を巻きつける


それにしても不思議な髪色だ...
どうやったらこんな髪色になるのか



『よし、終わりっと』



「え！？何これめちゃくちゃ包帯巻かれてんだけど！？
ちょっと行かないで！俺を一人にしないでくれよおおおお！！」



『うわ、うるさッ...ぱつきんくん大人しくしてなよ
そんなに叫んでたら今度は喉が潰れちゃうよ？』



ぎゃあぎゃあ騒ぐ少年に釘を刺すと
ピタリと叫ぶのをやめた


よしよし聞き分けのいい子は嫌いじゃないぞ



子犬みたいで可愛いし！！←

後藤さん許すまじ→←今宵は月が綺麗ですね

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