隠の桐島さん【鬼滅の刃】

今宵は月が綺麗ですね ページ4

『おかしい...世の中腐ってるッ！！』




「働きすぎで過労死しそう...」




蝶屋敷に負傷者を送り届けたと思ったら
また鴉から任務のお達しがきた←

ふざけんな私達をどんだけ働かせれば気がすむんだ


慈悲はないのか私たちに




「まぁまぁ、今回はかなりの大物らしいよ
噂によると十二鬼月がいるらしいわ」




『あらら...遂にか』




「行くしかねぇよな...おいAいくぞ」




『はぁい...』




重い腰を上げひたすら足を動かす
今回は那田蜘蛛山とか言う恐ろしい山なんだとか

しかも同僚がそこそこ集まってるから
沢山負傷者が出たんだろうなぁ


途中鴉達が慌ただしく飛び回っているのを見た
何やら本部の方へ向かっている様子だったので
何かあったのかもしれない

わたしには関係ないけどな(不真面目の塊)



「急げ！こっちだこっち！」



「おろせるか！？」



『ちょ、先輩もっと慎重に！！』



糸で吊るされた隊員を慎重に下ろす
蜘蛛化が派手に進んでいる隊員もいればまだ人の形を保っている者もいる


術者の鬼は倒されたようだが
蜘蛛化が解けていないという事は血鬼術ではない...のか？



「お嬢さん...」



『ひぇ！？...あ、胡蝶様...お疲れ様です！』



気配なく現れたのは蝶の紋様の羽織を纏った蟲柱様だった
さっきまで上の小屋に行っていた筈なのになー

なんて...考えたら負けだ


クスリと笑った胡蝶様は懐から注射器を何本か取り出し渡してきた




「先程調合した解毒薬です、蜘蛛化し隊員に刺してください
蜘蛛化は解けますが怪我が治る訳ではないのでくれぐれも扱いは慎重にお願いします」




『承知しました』




ぺこりとお辞儀してその場を離れる
振り返った先にはもう胡蝶様の姿はなかった


恐らく周辺の鬼を倒しに向かったのだろう...


胡蝶様にやるべき事があるように
私には私のやるべき事がある


まずはそれを成さなければ

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