隠の桐島さん【鬼滅の刃】

たとえ鬼であったとしても ページ14

「どうした鬼...来いよ欲しいだろォ？」




「フゥーッ...フーッ！！」




驚きだ、あの娘全然噛まない
プルプルと震えているが一向に襲いかかろうとしない


後もう少し...後もう少しだ
もっと決定的な行動を取らねば証明とは言えない


頑張れ！頑張って！




「伊黒さん強く押さえすぎです、少し緩めてください」




「動こうとするから押さえているだけだが？」




ミシッと音を立てながら
動こうとする少年を押さえつける蛇柱様

あのままでは怪我がまた増えそうだ




「竈門君、肺を圧迫されている状態で呼吸を使うと
血管が破裂しますよ？」




「血管が破裂！？いいな響きが派手で！！
よし行け破裂しろ！！」




すっげぇ物騒なこと言ってる...
てか趣味悪すぎだろ

なんだっけ派手柱様だっけ？
めっちゃウキウキしてんじゃん！！




「グッ...ウゥ...ガァアアアア！！」




「竈門くん...！？」




『嘘ッ...あの男の子縄切っちゃいましたよ後藤さん！？」




「おいおいマジかよ...」




追いかけようとした蛇柱様の腕を水柱の冨岡様が掴み
自由の身となった少年が縁台に駆け寄る




「禰豆子ぉ！！」



「...！！」



少年の声に鬼の女の子が反応した
禰豆子...あの娘の名前かな？


再び鬼の少女が風柱様の方へ視線を戻す
激しい葛藤の末



鬼の少女...禰豆子はプイッっと視線を背けた

私の腹筋返せよ→←両者の覚悟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す