姫だけど、守りたい《2》

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〜昼休み〜


ｻｸﾗ｢まず、その呼び方やめて｣


ウラルを校舎裏へ呼び出し、学校で過ごす上で直して欲しいところを一通り伝える
まず、あの｢サクラ様｣という呼び方


ｳﾗﾙ｢しかし…｣

ｻｸﾗ｢普通の人間は、友達を様付けで呼んだりしない。明らかヤバい奴だから、それ｣


すごく嫌そうな顔をするウラル


ｻｸﾗ｢家とか、探偵団の時は様付けてもらって構わないから
学校では、サクラとか春風さんとかで呼んで｣

ｳﾗﾙ｢じ、じゃあ…サクラ、さん…｣


それでよし


ｻｸﾗ｢じゃ、次ね…｣



































〜放課後〜


ｻｸﾗ｢ウラル、帰りますよ｣

ｳﾗﾙ｢あ、待って！｣


まだ慣れないらしいが、学校では敬語を外すということも頼んでおいた
私は敬語なんだけどね


ｳﾗﾙ｢うぅ…久しぶりに学校に行ったけど…勉強難しい…｣

ｻｸﾗ｢当たり前ですよ。あなた、小学校低学年までしかまともに学校行ってなかったのですから｣


……ウラルが、この話をしたくないことは知っている
でも、これから学校で過ごしていくからには…


ｻｸﾗ｢ウラル、あなたが “人間だった頃” と今は、大きく違う｣

ｳﾗﾙ｢……｣


まさか、こんな形できちんと話すことになるとは思っていなかった


ｻｸﾗ｢ごめんなさい。けど、きちんと話をしておきたいので…｣

ｳﾗﾙ｢…うん｣

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