姫だけど、守りたい《2》

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〜トウマside〜



……何故、こうなったのだろう
理由はわかっている。僕が「食べさせてあげる」なんて言ったからだ


ｻｸﾗ「トーマ…？どーしたの…？」

ﾄｳﾏ「あ、いや、なんでもない…」


まぁ、つまりそういうことで…
僕は今、ベッドの枕元に持ってきた椅子に座っている
もちろん、お粥を食べさせるから手にはスプーンを持っている


ﾄｳﾏ「は、はい…//」

ｻｸﾗ「……」ﾊﾟｸｯ


勇気を出してスプーンを差し出すと、サクラはすぐに無言で食いついた
そして、しばらくするとすぐに飲み込み、僕に向かって口を開けた


ﾄｳﾏ「……///」

ｻｸﾗ「トーマ…？」


あまりの恥ずかしさに、僕は我慢できなくなり俯いてしまった
サクラは熱っぽい目で僕の顔を覗き込む


ｻｸﾗ「……」


恐らく今の僕の顔は真っ赤だ
見られたらすぐにバレる


ｻｸﾗ「ね、トーマ」

ﾄｳﾏ「な、何………っ！！」


名前を呼ばれて目線だけ彼女に向ける
すると、サクラがまた顔を覗き込んできて…

気づいたら、何か柔らかいものが唇に触れていたのだ

一瞬何が起きたのかわからなかったが、サクラの顔が目の前にあることからすぐにわかった
……キスされていると

軽く触れるだけだったが、その時間はとても長く感じられた


ﾄｳﾏ「っは！…さ、サクラ！？」

ｻｸﾗ「へへ…キスに比べたら、あーんなんて、恥ずかしくないでしょ？」

ﾄｳﾏ「え…？」


まさか、それだけのために…き、キスを…？


ｻｸﾗ「ふふっ…あーん」(´○｀*)

ﾄｳﾏ「っ……は、はい、あーん…///」


なんか、さっきより恥ずかしくなった……

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