姫だけど、守りたい《2》

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おばば「桜華姫様は、妖怪の世界では未だ語り継がれておる
本来、こんな所にはおらんのじゃが、転生したからのぅ…」


サクラがそんなに凄い人だったなんて…


ｹｰｽｹ「あ、あのさ…
そろそろ帰んないとバレちゃうよ…？」

ﾄｳﾏ「え？」


時計を見てみると、家を出てからかなりの時間が経っていた


ﾅﾂﾒ「本当だ！
……でも…」


ナツメはサクラに視線を向ける
そうだ、サクラは意識が無いから歩いて家に帰れないのだ


ｱｷﾉﾘ「おばば、サクラさんをウチに泊められねぇか？」

おばば「そうしたいんじゃが、生憎今日は親戚が来とるから無理なんじゃよ」

ｱｷﾉﾘ「あ、そっか…」

ﾅﾂﾒ「ウチも、こんな遅い時間に友達を連れて行っても…」

ｹｰｽｹ「無理だね、普通に」

ｱｷﾉﾘ「となると、あとは…」


皆の視線が僕の方に向いた


ﾄｳﾏ「え…？」

ｱｷﾉﾘ「トウマの家はどうだ？」

ﾄｳﾏ「今日は母さん達仕事で泊まりだけど…」

ﾅﾂﾒ「ならトウマの家で良いんじゃない？」

ｹｰｽｹ「うん！」

ﾄｳﾏ「え…まぁ、大丈夫だけど…」


それってつまり、サクラの一晩同じ屋根の下で過ごすってことだよね…？


ﾄｳﾏ〈大丈夫かな…〉

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