姫だけど、守りたい《2》

・ ページ13

無事ケースケを解放し、帰り道

皆が笑顔で話している中、私は皆より後ろを歩いて一人で考え込んでいた


ｻｸﾗ〈そういえば…私、あの方とか考えてたけど、あの方って誰なの…？
それに、昔と変わってないって…〉


そもそもミツヨと出会ったのは…


ｻｸﾗ「あれ…？」


いつだったっけ…


ｻｸﾗ「…本当に、無いんだ。桜華姫としての記憶の一部」


それも、かなり昔の方の記憶だけ…


ｻｸﾗ〈はぁ…一旦考えるのはやめよう〉


そう思って前を向いた時だった


ｻｸﾗ「っ！！」


4人の人影が見えたのは

真ん中の二人が女性で、その二人を男性二人がはさんで立っていた
そして、その女性の一人は……私、桜華姫


ｻｸﾗ〈何…すごく懐かしい…〉


その瞬間だった


ｻｸﾗ「痛っ！！！」


とても激しい頭痛に襲われた


ﾄｳﾏ「サクラ？」


前を歩いていたトウマが後ろを振り向く


ﾄｳﾏ「！、サクラ！！」


トウマが駆け寄ってくるが、私の意識は朦朧としていて、彼が私の名前を呼ぶ頃にはもう意識が無かった

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す