好きな人、います。SO.M 6

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「ほら、やりたいことあると思うんだ。
例えば大学とか就職とか。
そういうのは全然して構わない。

プロポーズだけ先にしておきたかった。」


『聡くん···。』


「俺についてこい。」


『···っうん！』







グイッとさっきはめてくれた指輪を撫でてにっこり笑った聡くん。



あぁもう。



あぁもう。




好きだバカ。







失礼致します

どうぞ







そう言って出てきたのは小さなフルーツたっぷりのケーキ。







マスター「お誕生日おめでとうございますおめでとう。
さっきの話、とーちゃんに聯絡しておかなきゃな。」


聡「マスターも、粋なことしてくれんじゃん。ありがとう。
連絡なんかしなくていいよ笑」


マスター「俺からの誕生日プレゼントだ。」


『果物いっぱいのってる！
マスターありがとうございます！

聡くん！
フルーツ！』






マスターは嬉しそうにキッチンに戻って行った。




ウエイターか···。


文化祭の時楽しかったなぁ。




『聡くんと···幸せな家族像が構築された。』


「なんだそれ。」


『聡くんとあたしの家族計画。(仮)』


「ネーミングセンスなさすぎ。」

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