___8話___ ページ8
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あれから濡れた髪まで乾かしてもらって、今は ベッドでうとうとしてる私を、神威さんが静かに眺めている。
神威｢…ね、キスしていい？｣
半分寝始めていたから、一瞬何を言われたのか分からずフリーズしていると
徐々に近づく神威さんの顔を見て、慌てて止める。
｢流石にからかいすぎです。今日ずっと｣
神威｢からかってなんか無いよ｣
嘘をついてる様には見えないけど、ここで流されたくはない。
突き放すように胸板を押して距離をとる。
｢何を考えてるんですか｣
神威｢…Aが綺麗だなって｣
｢なっ…｣
びっくりして目を合わせると、笑いかけられた。
どんな反応をすれば良いのか分からないまま、素直に顔が熱くなってくる。
｢ほ、ほんとによく分かりません。いい人なのか、悪い人なのか｣
神威｢…それは 後者が正解かな、俺は人殺しだから。いい人なんかじゃないよ｣
急に知った事実に、今度は驚く声も出せずに体が強ばった。
神威｢Aのことだって、簡単に殺せる｣
いつの間にか首元に手を添えられていて固唾を飲むけど、｢なるべく楽にお願いします｣と真剣に言えば、少しの間が空いてから 神威さんが声を上げて笑いだした。
神威｢あははっ、こんな反応初めてだ｣
｢…笑いすぎです｣
そんなに可笑しそうにされるなんて思ってなくて困ったけど、さっきとは正反対に、無邪気に笑う神威さんの雰囲気が嬉しかった。
神威｢Aって、とことん俺を夢中にさせるんだね｣
｢そんなこと ｣
ありません。と言い終わる前に、口の端に柔らかい感触がして、視界は神威さんのアップになっていて＿思考が停止する。
神威｢俺ばっかり夢中みたいだから、少しくらい ね｣
まだ呆然としてる私に｢おやすみ｣と一言告げて部屋を出ていった。
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さな(プロフ) - 鈴さん» わわありがとうございます！(；；)誰かの救いになればと台詞を書いているので、そう言って頂けたり、鈴さんの励みになれたのがとても嬉しいです(∩´∀`∩) (2019年12月12日 19時) (
レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 24話、神威さんの必死に生きてればこんなことだってあるさ、という言葉に励まされました(´；ω；`)キャラクターの一言一言が優しさと切なさを感じられて大好きです。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: cc01498415 (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - さなさん» や、優しいかよ (2019年11月4日 21時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - すてーきさん» ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡夜はしっかり8時間以上眠ってくださいね…！()更新頑張ります！ (2019年11月4日 21時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - まじ神作すぎます！更新楽しみで夜しか眠れませう、応援してます！ (2019年11月4日 20時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな | 作成日時：2019年10月6日 7時
