# . 灰谷兄弟 ページ37
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六本木。
マイキーの
『 ぜっっっってぇ行くな!行ったら俺怒る!』
って言葉は無視して、六本木。
どうしても行きたいお店が六本木だっただけ。
ただ、それだけ、それだけだったのに。
「 おっ、柔けぇ♡ 」
「 ……離せ、…揉むな、ぶちのめすぞ 」
場所が曖昧であちこち視線を移してれば、
案の定、下を見てなく躓いて地面へ一直線。
って、瞬間に
『 っぶね 』って咄嗟に支えてくれた男の子。
そんな男の子の大きな手は、
しっかりとわたしの胸をむにむにと揉んでいて。
「 すっげ、手に吸い付いてくる 」
「 しね 」
顔がいいからって調子乗んな。
鋭く睨みつければ、
『 こわあ、俺お前気に入った♡ 』
っと言って手を離すこいつは、
三つ編みが良く似合う色が白い綺麗な肌に、
顔が小さく、世で言う美形。勝ち組だ。
それにも腹が立って睨みつけたまま、
『 くたばれ変態 』
って親指を下に向けながらそう言い捨てる。
わたしの周り顔面偏差値高すぎませんか。
いい加減にしろ。
「 俺、灰谷蘭 」
「 興味ないどうでもいい 」
「 つっめたいなあ、Aちゃんはぁ♡ 」
「 ………………は?」
名乗ってもないのに名前を知られてる。
疑問を感じ『 なんで知ってんの 』って
視線を向ければ彼は、にんまりと、
整った顔が柔らかく笑っていて。
それに、『 灰谷 』って言葉にも、
どこか聞き覚えがあった。
「 何でもいいから俺と遊ぼ?」
「 やだ、むり 」
「 俺の家でもいいか、あーでも竜胆いるし 」
話を聞け。
名前を知ってることは見事にスルーされ、
わたしの手首を掴む灰谷。
かと思えば、
慣れたようにするりとわたしの手を優しく包んで、
そのまま自分の指をわたしの指に絡め始めた。
遊んでそう。
「 お前のソレ触りたくてうずうずしてんだよなぁ♡ 」
「 あ?」
「 俺の俺のがお前を堪能したいって♡ 」
「 ……………むり 」
そう言いながら歩き出す彼。
手をぶんぶん上下に振っても一向に彼の手は離れない。
マイキーに知られたら怒られそう。
そんなことを思ってると後ろから、
『 兄貴、見つけた 』って声とともに、
隣では、『 あー見つかっちまった 』って
ため息混じりの灰谷。
待って、兄貴ってなに。
「 兄貴、だれソイツ 」
「 これから甘ーく激しくぶち犯そうとしてる子 」
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時