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" 東京卍會 、通称 東卍 " 。
彼らの強さを改めて、目の当たりにした。
「 はあ、しんど、」
「 ケンチンなにバテてんの〜?」
「 千冬ぅ、肩かせ 」
「 大丈夫っスか、場地さん 」
「 みんなボロボロだな 」
10人以上を5人で見事に倒したこの子たち。
ヤクやってるだけあって感覚が鈍ってんのか、
何度も殴ってもゾンビ並に立ち上がるヤツらをノシたらしい。
わたしの元へ帰ってくる5人を、
大歓声と拍手で迎える、その場を見ていた人たち。
『 お前ら強いな!!』
『 助かった!!』
って、彼らに向けられる声は、まるでヒーローで。
正直、めっっっちゃかっこよかった。
「 お兄ちゃん!!!」
「 おー、お前らいい子にしてたか?」
しゃがみ込む三ツ谷の胸に嬉しそうに飛び込む、
ルナちゃんとマナちゃん。
微笑ましく見ていれば、
『 A、疲れた 』
ってマイキーの声と共に4人が一気に、
わたしの元へ倒れ込んでくる。
待って、よにんはむり、よにんは。
そんなことを思いながら両腕を広げて、
この子たちを受け止める準備をした時。
倒れていたハズの1人の男が、
ふらふらと立ち上がってものすごい勢いで
こっちへ向かって走ってくる。
手には、キラッと光る刃物を持っていて。
気配を消すのが上手いのか、
こいつらは全く気づいてなくて。
「 にひひひひ、しねぇ!!!マイキィイイイ!」
「 マイキー!」
目の前のマイキーをケンチンへほん投げる。
その代わり、
わたしの腹部にはナイフが刺さっていて。
うっわ、何これ、痛い。
よかった、マイキーにこんな思いさせずに済んで。
ナイフが抜かれると、
赤いドロドロとした液体が溢れ出る。
それと共に鈍い痛みがわたしを襲う。
「 っ、は?……は?…A?」
「 おま、…うそ、だろ?」
倒れ込むわたしを優しく支えるマイキー。
刺した男はケンチンによって、ぶん殴られていて。
「 まいき、…くっそ痛い、」
「 笑ってる場合じゃねぇだろ!!!おい!!」
意識が朦朧としていく中、
わたしのこの時の最後の記憶は、
マイキーの光を失った瞳と、
『 場地、変われ 』
そう言って、
彼の代わりに支えてくれた場地の暖かい手。
その隣では千冬と三ツ谷が手当をしてくれていて。
お前ら、あったかいなあって。
その直後の
『 やめろ!!!マイキー!!!』
って、ケンチンの声は聞こえなかった。
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時