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「 お前はなに簡単に触らせてんの?」
「 んぐっ、」
不機嫌なマイキーは後ろから腕を回すと、
そのままわたしの頬を、むぎゅうう、と掴んで
自分の方へ振り向ける。
「 ばぁか、お前はばかだ、ばぁああか 」
「 むっかちゅく…っ、」
「 え?なんて?なになに?」
頬を掴まれて上手く言葉が回らない。
そんなわたしを楽しむマイキーは笑うと、
千冬に視線を移した。
「 場地に言いつける 」
「 マイキーくん違うっスよ、」
「 言い訳しても無駄だもんねー!!」
ぷくぷく怒るマイキーを見て、
軽くため息をついた千冬。
これじゃどっちが年上か分かんない。
あと手を離してもらっていいですか。
「 髪の毛になんか付いてたんっスよ 」
「 はあー?そんな言い訳通じ、……あれ、」
マイキーの言葉が止まる。
かと思えば、『 ほんとじゃん 』って
そう言うと反対の手でわたしの髪の毛に触れた。
待って、なにが付いてたの?
「 こんな可愛いモン付けてなぁにしてんの?」
「 いやただの白い綿っスよ、それ… 」
「 こいつに付いてるもんは全部可愛いの 」
意味がわからないマイキーは無視。
白い綿…いつ付けたの、わたし。
なんて疑問に思ってると、
誰かの携帯からか、音楽が鳴り出す。
「 あっ、俺っス、……あ、場地さん!!!」
ポケットから携帯を取り出した千冬。
どうやら相手は場地らしい。
『 了解っス、ペヤングっスね、買ってきます 』
そう言うと電話を切った千冬は、
『 俺、ここで失礼します、』
って、頭をぺこりと下げると走って行った。
「 で?俺らはどーする?…あ、これ堪能してぇな 」
「 …はな、はなしぇ、」
頬を掴まれたままのわたし。
マイキーの手はわたしの胸を優しく触る。
そんな彼にわたしは少し、違和感を覚えた。
手つきが、今までと違う。
「 まいき、手、」
「 あ、気づいた?ビデオ見て学んできた♡ 」
この変態総長、どうにかしてくれ。
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時