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三ツ谷と千冬と選んで買った水着は、
上が黒のもので、下はゼブラ柄のスカート。
上のものは肩紐にフリルが付いていて、
『 俺これ着て欲しいっす!!』って千冬の案。
ゼブラ柄のスカートは
わたしと三ツ谷で意見が一致して買った。
「 かっわいい…っ!」
鏡でくるくる回って確認。
思った以上に可愛くて上機嫌なわたし。
長い髪を無作為にお団子にして、
首のタトゥーは何回も見ても可愛い。
るんるんで更衣室を出た時だった。
「 ばはっ♡くっそ可愛いなお前♡ 」
わたしの目の前には背の高い、
タバコを挟む手には【 罪 】と書かれた文字。
一瞬で嫌な予感がした。
「 へえ、そのタトゥー可愛いな♡ 」
「 〜っ、触らないで、下さい 」
「 反応しちゃってるけど?♡ 」
わたしの首のタトゥーに触れるこいつ。
触れ方が、いやらしいって言うか、
あいつらとは違って女慣れしてる触れ方だったから。
「 …びっくりしただけです 」
「 ふーん 」
40センチくらい高いこいつを下から睨む。
するとタバコを咥えたまま、
こいつの手は首からわたしの胸へと下がっていって。
手首を咄嗟に掴むも、
『 ひゃはっ♡俺に反抗かよ♡ 』って
こいつの力には全く敵わなくて。
長い指がわたしの鎖骨に触れた時、
『 あ、あの!!!!』って
後ろからバカでかい声が聞こえた。
「 こ、こここにいたんすね、さ、さが、探しましたよ 」
「 ……ごめんね、迷っちゃって 」
この子は確か、前の金髪くんだ。
下手くそな演技に合わせてそう答えると、
わたしの手を取って立ち去ろうとする金髪くん。
まあ、後ろの男が簡単に逃すわけもなく。
「 ダリィ、こいつ俺のだ、逃がすわけねぇだろ 」
金髪くんの腕を取るこいつはだいぶキレ気味。
『 で、でも!Aさんは嫌がってました!!!』
って金髪くんが反抗すると、
にぱぁ、と笑って『 しね♡ 』って言いながら、
こいつの拳は金髪くん目掛けて一直線。
それを咄嗟に自分の手のひらで受け止めて、
目の前の男を鋭く睨みつける。
「 ばはっ♡つえー女大好きだぜ♡ 」
「 あっそ、わたしお前嫌い 」
「 半間修二♡ 」
「 興味無い 」
『 覚え込ませるだけだろ♡ 』
それだけ言うとヒラヒラと手を振って消えた半間。
残された金髪くんとわたし。
金髪くんはわたしを見て驚いてるけどさ。
「 なんでわたしの名前知ってるの?」
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい! (2022年12月10日 14時) (レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、「マイキーとシジュウハッテ」の続編とリクエスト編?のリンクを貼っていただけないでしょうか? (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ??wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますww更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいッッ!ですッッ!! (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年7月28日 14時