バレー部のマネちゃんはギャル担当

__42 ページ45

･菅原


起きるとAの姿は無く
近くにいた寝起きでぽやぽやしてる縁下に聞くと
美味い飯作ってきてやんよ！！
っていつものキラキラ顔で言ってましたよ…と教えてくれた


…あ、あの
モジモジの田中が近づいてくる


｢なんだよー朝から。便所か？ついてってやろーかー｣



田中｢いや、、まあ…夜中に行ったっすけど…｣



気まずさ全開に口を開いた



スガさんとAさんが抱き合って寝てるの見ちまって
いや、見る気は無かったんすよ、トイレに行って戻ってきて携帯のライトつかって自分の布団探してたら
長い金色の髪が見えて…

と。



｢その金色の髪の先にAがいたのね笑｣



｢本当に見る気はなくて！！すみません！！｣



必死すぎる田中に笑えてくる



｢なんで謝るの？そんな変な関係じゃないし
なにも悪いもの見たわけじゃないでしょ｣



起きててもハグする関係性なのに



｢や…そんな…男女が同じ布団で…｣



「同じ広さの隣の部屋で1人だったから呼んだだけ
あいつビビリだからさ。去年は旭の抱き枕になって
寝すぎたーって大騒ぎしたの忘れた？｣



｢あぁーそういや…あったような…｣



Aは朝はメイクバッチリの状態がいいから！と
皆より2時間は早く起きるのがルーティン



前、旭の抱き枕になった時は20分だけ多く寝てて
飛び起きて旭が「何何！！？！え、A？！」
って一緒に寝てた自覚全くないから
パニックになりかけてたのを思い出す



距離感バグ…頭を抱える田中



ウンウン、わかるぞ田中。
俺らも正直これでいいのかと悩んできたけど
悩むだけ無駄だった


誰彼構わずな女じゃないしね


｢そんな人が唯一距離を置くのが青城の及川の野郎か…｣



｢そうそう！あれはすっごいレアなタイプ！！大地も旭もびっくりしてた｣



｢嫌よ嫌よも好きのうちで付き合ったりして…｣



｢そっか…及川は元彼に似てるから苦手なんだ｣



｢Aさんの元彼ってどんなのっすか？｣



｢俺の知ってる元彼は良い奴風のクズだった｣



｢及川似の良い奴風のクズ…？…あ、えっ｣


(私の初恋の相手っ♡)


「…田中。忘れろ今は監督とマネージャー。例外だ」



「系統が真逆すぎる…」



｢でも田中が1番理想に近いって言ってたよ｣



｢うおええっ、俺！？それは余計に！それに！お、オレには潔子さんが…｣



｢うん、Aも同じこと言ってた｣



｢え…｣



いい加減幸せになって欲しい
妥協して俺にすればいいのに(？)

__43→←__41

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す