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後ろを振り返ると、彼がいた。幼くて頼りない彼が。
「何してたんだい？沢田綱吉」
「ヒバリさん！！」
彼は嬉しそうに顔を綻ばせて、しかしすぐに眉を顰めた。
「あれ、ヒバリさん……？」
彼の目線は僕の体……胸にいっていた。あぁ、そうか。彼は知らないんだっけ。
僕が女だってことを。
「……山本武と獄寺隼人はその林の中だ」
戸惑う彼にそう告げて、彼の意識を僕から剥がす。
「！」
林の中……という言葉に違和感を感じたのだろう。彼はすぐに走っていった。
林の中で横たわる二人の側には、テツがいた。久しぶりに見る顔だ。生きていて喜ばしく感じる。
と。視線を感じた。ラル･ミルチのもの。
彼女の性格は慎重深いと聞いている……。さらに勘も働くと。
厄介な女なんだろうな。これは僕の女の勘だ。
ラル･ミルチに背を向けて、歩き出した。後ろから、彼女の制止が入る。
「待て。負傷者もいる。今、彼らを抱え、あの距離を引き返し、ハッチに戻るのは危険だ」
「その心配はいりません」
と、これはテツ。さすがはテツだ。僕に答えさせない早さで説明をいれる。
「我々の出口を使えば」
仕方がないので、実践してやろう。僕は霧のリングを指に嵌めた。
微弱な炎を灯すと、目の前に扉が現れる。僕にしか見えていない、隠し扉。いつもは神社の幻術がかけられている。
隠し扉から中へと入る。一度だけ振り返ると、テツが深く頷いて山本を背負うのが見えた。
僕は安心して歩き出す。テツになら任せられる。
パタパタ……と、小さな羽音が近付いてきた。
僕の小さな黄色い小鳥。三浦はヒバードと呼んでいた。
「A、Aッ」
「うん。終わったから約束のあれあげるよ。待たせてごめんね」
鳥はパタパタと小さな羽を羽ばたかせると、嬉しそうに歌を唄いだした。僕の知らない歌だ。
多分、山本が教えたんだと思う。彼はよくこの子と歌を唄っていたから。
……あとで、医務室へ寄ろう。大丈夫かどうかだけ確認して……ちょっとからかってやろうかな。
僕はにんまりと笑った。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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紅うさぎ(プロフ) - 『』（くうはく）さん» はじめまして(*´∇｀*) セクハラされてますよーwww 更新頑張りますね！応援、ありがとうでーす(笑) (2015年7月28日 23時) (携帯から) (
レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
『』（くうはく）(プロフ) - はじめまして〜(*´∀｀)γが、γが山本の恭ちゃんにセクハラしとるゥゥ！Σ（￣□￣;）一途な恭ちゃん大好きです！更新頑張ってください！ (2015年7月28日 19時) (レス) id: a9dcd649f5 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - れなさん» ありがとーなのです！更新しますね！ (2015年7月28日 0時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - この小説大好きです！頑張ってください！ (2015年7月23日 7時) (レス) id: 9f0f130969 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - lime さん» どもなのです(｀ー´ゞ-☆ いつも感謝してますでーすw (2015年7月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年7月13日 1時
