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「 んん... 」
目が覚めると真っ白な天井 、
液体が入ってるパック
そのパックから流れる管を目で追えば
自分の腕に刺さっている針 。
ああ 、またか 。
またこの環境 。
「 Aちゃん ? 気がついた ?」
看護師さんの呼びかけに首を縦に振れば
病室を出て私の担当医を呼びに行った 。
もう何度目だっけな 。
小学生の頃からずっとお世話になってる先生 。
何があってもすぐに励ましてくれるし
“ 絶対治すから ” って言ってくれて 、
誰よりも大好きな人 。
そんなことを考えていて気づかなかったけど 、
私の口の中になにか管が入っている 。
それが苦しくて出来ることなら早く抜いてもらいたい 。
涼 「 Aちゃん 、ちょっとごめんね〜 」
涼介先生 、 私の担当医
一言で言えばイケメン 。
聴診器で胸の音を聞いてから口の中の管が抜かれた 。
苦しかったあ 、、、
涼 「 ま〜た約束破って 」
「 え ? 」
涼 「 体育は出ちゃだめって何回言えば分かるの 。 」
「 だって 、バドミントンやりたかったんだもん ... 」
俯きながらそう言えば私の頭にふわっとしたなにかが置かれた 。
間違いない 。
涼介先生の手だ 。
涼 「 ったく 、 心配させんなよ 〜 ? 笑 」
「 ごめんなさい ... 」
涼 「 今回は許してあげる 。 次やったら知らないからね 、! 笑」
「 うん 」
あ 、 優男だ 。
イケメンで優男だ 。
モテる部類の人種だ 、、、
涼 「 あ、そういや侑李くんが会いたがってたから調子が落ち着いたら会いに行ってやってよ 。
Aちゃんが退院してからずっと1人で寂しそうだったからさ 」
「 1人って 、大貴くんは ? 」
涼 「 いるんだけど眼中に無いみたい 、笑」
「 侑李くんひどいな 〜 笑 」
まあ 、そこが可愛いんだけどねっ!
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作者名:る る | 作成日時:2019年2月12日 1時