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｢急患患者1名 。
10代女性 、学校で体育の授業中に狭心症の発作で意識なし。｣
俺の胸のPHSから聞こえてくる患者情報 。
紛れもない 。
小学生の頃からこの病院に通ってる俺の担当患者だった 。
｢移します 、1 . 2 . 3 ！｣
その掛け声とともに処置が始まり
いつも通りの治療をしていく 。
何回も行ってることで俺はもちろんほかの看護師も
慣れているようだ 。
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｢意識戻ったら呼んで｣
看 ｢はい｣
あの後彼女は
に移され、たくさんの管に繋がれたまま目を閉じていた 。
これもいつも通りの光景だ 。
彼女は幼い頃からこの病院で入退院を繰り返しており 、酷い時は半年 〜 1年間入院することもあった 。
狭心症を患っているため体育や運動はするなとあれほど言ったのに 、
反抗期の娘ってこんな感じなのかと
心の底から感じてしまった 。
｢ せんせー！ ｣
｢おお 、侑李くん 。どうしたの？｣
侑｢ Aちゃんが来たって大貴くんが言ってたから会いに来たの！ ｣
｢あ、Aちゃんまだおねんね中だから戻ってな ？
先生に怒られちゃうぞ 〜 ？｣
侑 ｢え 〜 、やだやだ会いたい ！｣
そんなふうに騒いでるこの小さい男の子は
知念侑李くん 。
この病院の小児科にずっと入院している男の子
随分おれの担当患者がお気に入りらしく入院してると分かれば直ぐに駆けつけてくる 。
それ故によく担当医である 薮宏太先生 に怒られているんだとか 。
まあ 、小さいから仕方が無いんだけどな 。
とりあえず今は彼女の目が覚めることが第1だ 。
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作者名：る る | 作成日時：2019年2月12日 1時
