嫁いだ先は2【波羅夷空却】

嫁ぎ先43 ページ8

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あの後、思う存分東都を楽しんだ



色んなスイーツ店にいったり、2人の行きたいところにいったり






その間空却さんは不機嫌にはならず、


なんならいつもより上機嫌だった




普段なら絶対手なんて繋がないのに、今日はことある事に繋いできた


ましてや空却さんからなんてこれが初めてだった






｢いやぁ〜！楽しかったっすね！｣



『ねー！でもそろそろ帰ろっか。十四くん、電車のチケット貰える？』



｢はい！えっと...確かここに...｣






｢あれぇ？えぇっと...｣



｢...｣




｢...あー｣









｢無くしたっぽいっす...｣



｢はぁぁぁぁ！？！｣『ええええええ！？！！』







｢どうすんだよ！もうチケット買う金なんて残ってねぇぞ！｣


｢うぇぇごめんなさいっす！！！！！｣




『.....あ！こういう時こそ萬屋山田に！』



｢おい、拙僧が今朝話した事忘れたとか言わせねぇぞ｣







うわぁガチで睨んできた

そうか二郎くんの兄弟空却さんのお友達だった









｢.....あ！獄さん！｣



『え？』



｢この旅行誘うとき、獄さん東都で仕事があるから無理って言ってたじゃないっすか！｣




｢あぁ、そういやそんなこと言ってたな｣




｢獄さんなら車で来てるはずですし！聞いてみましょ！｣






十四くんはそう言ってスマホを取り出した


電話は繋がって、十四くんが事情を説明すると私でも分かるくらい大きな声で怒鳴っていた




これ大丈夫かな...








『天国さん、なんて？』



｢丁度帰るとこだったから送ってってやるって...｣






そう言ってるようには聞こえなかったけど...

十四くん半泣きだし相当怒られたんだな...









｢なら心配する事ねぇな。向こうで待ってようぜ｣



『はい...十四くん大丈夫...？？』



｢うぅ...ｸﾞｽｯ...いくら何でもあんなに怒らなくたって...｣







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