嫁いだ先は2【波羅夷空却】

嫁ぎ先41 ページ6

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｢あいつ今萬屋山田っつったか｣



『あ、二郎くんのお家兄弟で萬屋さんやってるんですよ』



｢.....｣






...？

黙りこくっちゃった

あれ、そういえば十四くんの姿が見えないけどどこいったんだろ






『空却さん、十四くんは？』




私がそう聞くと、空却さんは目も合わせずに公園の出口の方へ歩いていった

あとを着いてくと公園の入口には十四くんが待たされていて、遅かったからかほぼ半泣きだった





｢Aさん...心配したんすからね...ｸﾞｽｯ...遅いっすよ...｣



『ごめんね十四くん。もうホテル行こっか。空却さんもいいですか？』



｢...おう｣





その後、予約してたホテルにチェックインして、1日の疲れを癒した

でも空却さんのだんまりは治らなくて



これは明日ちゃんと話すしかないな...

今日は遅いし寝よ...





『もう電気消してい？』



｢うぇっ、もう寝るんすか！？まだ9時っすよ！？｣



『そうだけど...十四くんいつも何時に寝てるの？』



｢自分は最近だと12時とかっすね｣



『そうなの！？凄いね...』



｢2人が異常に早いだけっすよ！｣






そういえば私も高校の頃は夜更かししてたな

今の生活に慣れちゃったから、9時頃になるともう眠気がきちゃう





『空却さんはどうします？』



｢拙僧はもう寝るわ。疲れたし｣



『そうですか...』








｢...Aさん、空却さんとなにかあったんすか？｣



小声で十四くんが話しかけてきた

まぁずっとあの調子じゃ気になるよな、、





『実はさっきね...』




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




｢そういうことだったんすか...｣



『空却さんにも二郎くんにも悪いことしちゃった』



｢Aさんは悪くないっすよ！空却さんはきっと嫉妬してるだけっす｣



『嫉妬...』





確かに、空却さんと暮らしていて嫉妬しやすい人だなとは感じた

でもそれはいつも私に対してじゃないから、そう考えるとすこし嬉しい




『...明日、ちゃんと空却さんと話すよ。そしたら美味しいデザート食べに行こ！』



｢はい！自分もサポートするっす！｣

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