嫁いだ先は2【波羅夷空却】

嫁いだ先は ページ19

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｢...終わったな｣


『終わりましたね...』





慌ただしい1日が終わって、やっとリラックスできる空間になった


もう23時




いつもの空却さんなら絶対に起きてられない時間だけど、今日は目が冴えてるらしく起きている









｢...拙僧な、実は見合いの日に縁談断るつもりだったんだ｣



『そ、そうなんですか...』





急に何言い出したかと思ったらまぁまぁショックな内容...






｢そんな落ち込むなって。最後まで聞けよ｣





｢でもお前見た時、なんかこう、助けたいって思ったんだよ｣



『助けたい？』



｢全部に諦めたような顔してたお前を救ってやりたいって思ったんだ。ま、僧侶のさがだな｣



｢でもどんどん好きになってって、今でも隣にいる｣






｢拙僧は幸せもんだな｣








...なに、それ、、


そんなこと言ったら私の方が...







『...私の方が幸せものですよ。空却さんみたいな人と出会えて』






｢ほーん...｣






空却さんは横になっていた体を起こし、私の横に座った


と思ったらいきなり肩に手を回して来て、顔が物凄く近くなった






『く、空却、さん？』



｢式も挙げた事だし、両思いってことも改めて確認したし、もういいよな｣




『え、何が、ですか』




｢分かってんだろ｣







部屋に響くリップ音







それと同時にお腹にヒヤッとした感触がした






『...マジデスカ』



｢まじだわ｣








この家での苦労は、まだまだ続きそうです

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