キャラメルマキアートの恋２ K.N (ページ3)

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49杯目ページ3

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『ごめんね、待たせてしまって。』

連絡を終えた彼が部屋に戻ってきた。

「全然大丈夫です。

わざわざすみません」

『いや、俺が勝手にAさんに見せたがってやってるだけだから。

うちのエンジニアに今確認してもらってるから連絡来るまで付き合ってもらっていい？』

「...はい」

彼は再び私の座る横の椅子に座った。

彼との距離が近くて、

彼のことを意識してしまっている自分がいる。

『そういえばさ、Aさんはどんな作品を作ってるの？』

「私のは、全然大したものではないのですが...

立体を扱うクリエイティブを多少...」

『え！！！見てみたい！！』

「いやいや、プロの方にお見せするレベルのものでは...」

『お願い！だめ？』

子犬のようにお願いする彼にきっと

この世の女性で断れる人なんていない...

「PCお借りしてもいいですか？」

『もちろん、こっちのiMac自由に使って』

目の前にあったiMacから

自分のポートフォリオサイトのURLを入れる

人に作品を見せるときはいつだって

恥ずかしいし緊張する。

「...これです」

開いたサイトの画面を彼に見せる

『おお！ありがとう』

そう言ってから無言で

サイトを見る彼

サイトの全ページを隈なく、見ている

何も言われないことが1番こわい

隣に座る彼の反応は変わることなく、真剣な顔つきで

画面をずっと見ている。

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