Love shower (ページ10)

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撮影終わり、楽屋の前まで来ると、中から2人分の話声がした

『...なの？』

『でも、まだしょおが...』

もしかして、俺の話？

声からして、きっと話してるのは海人と廉

そんなの聞こえてきたら少し気になっちゃって、楽屋のドアは開けずに聞き耳を立ててみる

海人『いつまで岸くん達...？』

廉『それはしょおが...』

重要なところが何も聞こえない

廉は俺がなんだって伝えたいの？

海人『好きなら好きって...』

廉『.....やし！』

好きなら好きって...？

廉が誰を好きだって話？！

ちょっ、もっと!!

廉『玄樹にも手伝ってもらおうかな...』

海人『え〜玄樹くんも巻き込むの？そこまで好きなら早く告っちゃえばいいのに、紫耀だって待ってると思うよ』

んぇ...俺？

紫耀「えっ！俺？！？！？！」

勇太「紫耀なにしてんの？早く楽屋入りなよ」

紫耀「えっ、あ、おう」

口角が上がりそうなのをグッと堪えて、ジンに言われるまま楽屋のドアを開いた

海人「お〜2人とも遅かったね？」

勇太「なんか紫耀が.....」

紫耀「あぁ！お腹が痛くてジンとトイレ行ってたんだよね。笑」

海人「そう、なんだ？」

勇太「あ〜、うん。そう」

何とかジンは話を合わせてくれたから聞いてたことはバレてないだろう

廉「さっきの叫び声は？」

さっきまで黙って俺らのやりとりを聞いていた廉が、ソファからこっちに顔を向け子犬のような上目遣いで俺を見た

海人「確かに！『えっ、俺？』って言ってた！」

途中までごまかせたと思ったのに!!

紫耀「えっとね...」

廉「うん、ごめん。やっぱええわ」

紫耀「えっ、？」

俺の話がいき詰まると廉が諦めたように言うから視線を廉に戻すと、何処か悲しそうな顔をしていた

廉「だから、なんでもないねん。もう答えんくてええ、変な事聞いて悪かったな」

そういうとソファから立ち上がり、俺らの横を通り過ぎて楽屋を出て行ってしまった。

もしかして盗み聞きしてたのバレてたのに、俺が嘘をついたから怒ったかな？

なんて考えが頭をよぎり、俺は廉を追いかけるように楽屋を出た。